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(掲載日:2000.7.28)

平 成 12年 7月 28日
建設省  道 路 局

歩行者ITS共同研究の公募について




  1. 歩行者ITS実用化に向けた取り組み 〜実用化を目指し今年度は共同研究から開始〜
     建設省は、歩行者ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)の本格的な実用化を目指して、平成12年度より民間企業との間で共同研究を開始します。平成13年度以降は、全国十数カ所で、地域や利用者の参加を得た社会実験の実施を予定しております。
     最終的には、平成14年度以降歩行者ITSを全国に実用化させることを目標としています。


  2. 共同研究の公募 〜8月下旬頃公募開始の予定〜
     共同研究は建設省土木研究所が実施するものであり、平成12年8月下旬頃を目途に共同研究相手の公募を開始する予定です。公募に関する資料の配布や公募説明会の開催については、建設省土木研究所のホームページ(www.pwri.go.jp)および建設省道路局のITSホームページ(www.moc.go.jp/road)にて掲載する予定です。


  3. 歩行者ITSの必要性 〜高齢者・障害者を含む歩行者等の安全・安心・円滑な移動を支援〜
     日本の急速な高齢化に、社会システムとしての対応が求められています。2000年5月には「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」(交通バリアフリー法)が成立するなど、バリアフリー社会の構築は喫緊の課題となっています。
     一方、近年、自動車交通に対するITSの導入が進展する中、歩行者に対するITSの活用に対しても大きな関心が寄せられています。
     このような背景のもと、歩行者ITSは、高齢者や障害者を含む歩行者等が安全・安心・円滑に移動できる環境を提供するシステムとして開発が望まれています。さらに、歩行者ITSの導入を契機とした新たなビジネスチャンスの発掘も期待されます。


  4. 歩行者ITSのサービス 〜位置情報提供、危険の警告、経路案内、各種情報提供等を実現〜
     歩行者ITSは、地上に設置するインフラ機器と利用者の携帯端末機器等を用いて、歩行者等に現在位置を高精度で伝えたり段差や危険個所などの状況を目の不自由な方や高齢者にお知らせします。また、歩行者等のニーズに対応した経路案内や公共交通機関などに関する情報提供も実現します。

添付資料
資料1 歩行者ITSに関する主な予定
資料2 歩行者ITSの概要(パンフレット)



問い合わせ先
建設省道路局道路交通管理課ITS推進室 建設専門官 菊地 春海 (内線3783)
建設省土木研究所交通安全研究室 室長 森 望
 電話 03-3580-4311(建設省代表)
 電話 0298-64-2510(建設省土木研究所)