II.高度情報通信社会の実現に向けた課題と対応
(8)ソフトウェアの供給
  我が国の社会システムにおいて、情報通信の更なる高度化を図っていく上では、ハードウェアの性能の向上と同時に、より優れたソフトウェアの潤沢な供給を確保することが必要不可欠である。また、社会の隅々にまで、情報通信が浸透していくことにより、現在以上に多様なソフトウェアを円滑に供給していくことも不可欠である。
 よって、我が国においても、高度かつ多様なソフトウェアを供給する層の厚いソフトウェア産業を育成していくことが必要である。
 以上のような認識に立って、以下のような施策を講じていくことが必要である。
  • 資金調達力の乏しいソフト系ベンチャー企業が円滑な資金調達を実現するための環境整備を図る。
  • 優れたソフトウェアが供給されるよう、適正な価格設定が可能となるような評価手法や所要の流通システムの構築等、ソフトウェア市場環境の整備を図る。
  • 多様なアプリケーション開発の基礎となる基盤的ソフトウェアに関する技術開発に積極的に取り組む。