II.高度情報通信社会の実現に向けた課題と対応
(9)コンテンツの充実
   インターネットの爆発的な普及や放送のデジタル化によるチャンネル数の増大等、高度情報通信社会におけるメディアの多様化、大容量化の進展により、ネットワーク上を流通する情報資源(コンテンツ)を質的・量的に充実させる必要性が高まっている。
 コンテンツの質的・量的な充実を図るためには、制作者の権利及び既存の著作権が適切に保護され、その利用が円滑に行われる体制を整備し、既存のコンテンツの再利用、多面的な利用を促進する必要がある。
 また、多様なコンテンツの供給を確保する上では、マルチメディア人材教育などコンテンツ制作に資する環境の整備が必要である。
 さらに、青少年の健全な育成に配慮したコンテンツの制作・利用体制の整備が必要である。
 このような認識に立ち、以下のような施策を講じる。
  • コンテンツの制作者が円滑な資金調達を実現するための環境整備を図る。
  • コンテンツの制作や流通に関する情報提供や共同利用施設の充実、技術の研究開発等を通じた制作・流通環境の整備を図る。
  • 優れたコンテンツの円滑な流通を促進するため、コンテンツの制作・流通に係る契約関係、著作権処理の明確化等、適正な取引慣行の醸成を図るとともに、利用者のニーズに応じた有用な著作権権利情報の提供体制の整備を進めるほか、電子すかし技術等権利保護技術の開発と実用化を促進する。