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高速バスロケーションシステム


 

研究の背景

 

現状のバス利用者数は減少の一途を辿り、大半のバス事業者は経営に苦しんでいます。また、廃止バス路線の代替バスを運行する自治体も対応に苦慮しています。
 こうした中、バスは市街地から目的地へ複雑な経路を運行する場合が多く、特に都市部では道路交通の渋滞により「時刻表」どおりの運行を厳守するのは難しい状況です。
 一方で、バス交通は自家用車の増大がもたらした道路交通問題及び環境問題を軽減し、高齢化社会の到来に備え交通弱者にも配慮した交通手段として期待が高まっています。

 

バスロケーションシステムとは?

 

バスロケーションシステムは、車載器を積んだバスから、移動体通信を使用し車両ID(個々の車両を識別する番号)、時刻、位置情報(緯度・経度)などをセンタ側に一定間隔で送信し、センタ側で計算した結果として、車両の現在位置を把握し、インターネットや携帯電話などを通じて、利用者に対して路線バス・高速バスの運行状況やバス停への接近情報などを表示・提供することにより、バス利用の利便性の向上を図るシステムです。



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国総研での取り組み

 

路車間通信技術を応用したバスロケーションシステム

               

国土技術政策総合研究所では、各バス車両の走行情報を収集する通信手段として日本各地で実用化されているパケット通信とは異なり、高速道路上に設置した路側無線装置と、高速路線バス車両に搭載したITS車載器との間の「5.8GHz-DSRC路車間通信技術」を応用したバスロケーションシステムを開発しております。通信費無料の5.8GHz-DSRCを利用することでランニングコストの削減が可能となるほか、走行中に収集されるバス車両の走行履歴(位置及び時間)プローブデータを取得できるので、より詳細な道路交通状況の把握が可能となります。
  2006年度には、DSRCを活用したバスロケーションシステムの実用化に向けた取り組みとして、社会実験を実施する予定です。



 

期待される効果

 

バスの車内で目的地の到着予測時刻を提供したり、パソコンや携帯電話でバスの遅れや到着予測時刻、ダイヤ・料金等を提供することで、バス利用者の利便性が向上します。
 また、乗務員に対して、異常気象時の運行規制の設定などの指示が可能となることから、バスの安全性が向上します。
 さらに、運行状況のデータを蓄積・統計処理することで、運行管理の高度化に活用することができますし、自家用車から高速バスへの利用転換を促し、高速道路での交通量減少に伴う渋滞の軽減が期待できます。
 

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