一般国道504号 北薩横断道路 薩摩道路の事業評価 新規事業採択時評価


(1)安全で円滑な交通の確保

事業前


 一般国道504号では、大型車も多くカーブが続いていること、幅員が狭いことなどから通行にかなりの時間を要するほか、事故も発生しています。


大型車も多く、カーブが続く一般国道504号(薩摩町付近)

交通事故件数 8件(平成10〜12年)



北薩横断道路 薩摩道路を整備することによって

事業後


 

現状とバイパスの当該区間の横断面比較図

 
 

 大型車を含む通過交通が幅員20.5mの地域高規格道路である薩摩道路に転換し、走行性・安全性が向上することにより、交通事故の減少が期待されます。



(2)鹿児島空港へのアクセスの改善

事業前


川北薩地域から鹿児島空港へのアクセス道路は1〜2車線の国道504号しかなく、アクセスにかなりの時間を要していました。


 混雑する一般国道504号(薩摩町付近)

川北薩地域(薩摩町役場)から鹿児島空港への所要時間 約38分



北薩横断道路 薩摩道路を整備することによって

事業後


 

川北薩地域(薩摩町役場)から鹿児島空港への所要時間 約27分


 鹿児島空港へのアクセスが4車線へと拡大されること、川北薩地域(薩摩町役場)市内から鹿児島空港への所要時間が11分短縮されること、あわせて鹿児島空港と倉内工業団地や薩摩工業団地などとのアクセスが改善されること、など物流が効率化されます。
  このように北薩横断道の一部を構成し、鹿児島空港へのアクセスの改善や川北薩地域内での交通の所要時間の短縮、災害時の緊急輸送路となること、などによって地域の活性化に大きく寄与します。




(3)費用と効果の確認

費用便益比 2.8



  
 道路整備の効果は多種多様ですが、このうち金額に換算できる効果に限定して、もたらされる便益を算出すると265億円となります。
これに対して、建設や維持管理にかかる費用は96億円です。 したがって、本事業にかかる費用と生じる便益より算出される費用便益比は2.8となります。

総費用総便益計画交通量基準年
96億円 265億円
事業費維持管理費走行時間短縮便益走行費用減少便益交通事故減少便益
64億円 32億円 235億円 16億円 14億円 19,100台/日 平成14年
  ※費用、便益は、供用開始後40年後までに発生するものものを現在の価値に換算した上で、合計して算出しています。


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