トップページ > 道路行政の評価 > 道路政策・事業の評価 > 事業評価の詳しい内容 > 新規採択時評価の結果 〜主な事業〜 > 一般国道47号 新庄古口道 > 一般国道47号 新庄古口道(1)〜(6)
一般国道47号　新庄古口道路事業の評価新規採択事業評価

事業評価の例：新庄古口道路（山形県）
 

(1)混雑の緩和・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事業前　 　国道４７号の交通量は年々増加し混雑が悪化、旅行速度も低下しています。
　平成９年度の交通量は、１日　１７，２１６台、混雑時の旅行速度は27.3km/hでした。
【新庄古口道路に平行する国道４７号の交通量・旅行速度の変化】
(国道47号　新庄市松本地内)
新庄古口道路に平行する国道４７号の交通量・旅行速度の変化 		【新庄市内の混雑状況写真】
(国道４７号　新庄市大字本海地内)
新庄市内の混雑状況写真
事業後(予測)　 　平成３２年時点の交通量予測を行った結果、国道４７号現道の日交通量は１０，８００台に減少し、旅行速度は４１．０Km/hに向上します。
　また、新庄市から酒田市間の所要時間が６０分から５５分に短縮します。
【新庄古口道路の整備による交通量・平均速度の変化】
新庄古口道路の整備による交通量・平均速度の変化 		【新庄古口道路の整備による時間短縮効果】
(新庄市から酒田市間)
新庄古口道路の整備による時間短縮効果

評価
　このように一般国道４７号　新庄古口道路事業によって、交通混雑が緩和されることが確認されました。

(2)隘路区間の解消・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事業前 　新庄古口道路区間の国道４７号には、以上気象時通行規制区間が存在し、昭和６１年から平成１２年の１５年間で３１２時間の通行止めになっており、大幅な迂回を余儀なくされています。

異常気象字通行規制区間　:地すべりの発生するおそれのある区間
連続雨量１５０mmに達した時点で交通規制。
特殊通行規制区間　　　　　: 最上川の河川氾濫による危険が予想される区間。
危険発生の可能性判断により交通規制。

【大雨による最上川の氾濫状況】
大雨による最上川の氾濫状況 		【最上川の氾濫による国道４７号の冠水状況】
最上川の氾濫による国道４７号の冠水状況
【国道４７号の交通規制実績】
国道４７号の交通規制実績 		【国道４７号の通行止めによる迂回時間は約１．４倍】
国道４７号の通行止めによる迂回時間は約１．４倍
事業後（予測）　 　新庄古口道路の整備によって、国道の通行規制区間が解消され、災害に強く、信頼性の高いネットワークの形成が図られます。

評価
　このように一般国道４７号　新庄古口道路事業によって、国道の通行規制区間が解消されることが確認されました。

(3)冬季交通障害区間の解消・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


事業前 　当地域は東北有数の豪雪地帯であり、新庄古口道路区間の国道４７号は、冬季の降雪により道路幅員が狭くなります。
　道路幅員が狭くなることにより交通障害が発生しており、平成１２年度の運搬排雪作業回数は３６回でした。
【戸沢村古口地内の最高降雪深及び運搬排雪回数の推移】

戸沢村古口地内の最高降雪深及び運搬排雪回数の推移 		【国道４７号の運搬排雪作業状況】
自動車騒音レベル 65dB
振動レベル 58dB
国道４７号の運搬排雪作業状況
事業後(予測)　 　新庄古口道路の整備によって、冬期間における交通障害の回避が可能になります。
【降雪による幅員減少状況】
降雪による幅員減少状況

評価
　このように一般国道４７号　新庄古口道路事業によって、冬季の交通障害区間の回避が可能となることが確認されました。


(４)交通事故の減少・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


事業前 　新庄古口道路区間の国道４７号は、交通量の増加、線形不良、冬期間の幅員狭小等様々な要因による事故が多発しています。
　平成元年から平成１１年までの総事故件数は、１２９件。
【国道４７号における事故件数推移】

国道４７号における事故件数推移 		【国道４７号の事故状況写真】
国道４７号の事故状況写真
事業後(予測) 　新庄古口道路の整備による、交通事故減少便益額は４０年間で２２億円と算定されます。

評価
　このように一般国道４７号　新庄古口道路事業によって、交通事故が減少することが確認されました。

(5)沿道環境の改善・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

事業前 　新庄古口道路区間の国道４７号線は、交通量に伴い、大型車の通行も増加傾向にあり、沿道環境が悪化しています。
　新庄市松本地区の騒音値は７１．６ｄＢで環境基準（６５ｄＢ）を上回っています。

【国道４７号における大型車混入率の推移】
国道４７号における大型車混入率の推移 		【国道４７号の大型車走行状況写真】

国道４７号の大型車走行状況写真
事業後(予測) 　新庄古口道路の整備による、騒音値の推計を行ったところ、６３．３ｄＢとなり、環境基準（６５ｄＢ）を下回ることとなります。
【新庄古口道路の整備による騒音レベル・大型車混入の変化】
新庄古口道路の整備による騒音レベル・大型車混入の変化

評価
　このように一般国道４７号　新庄古口道路事業によって、沿道環境の改善が図られることが確認されました。


(6)費用と効果の確認・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


費用便益比　４．３

　これらの効果のうち、金額的に換算できるものを将来的にわたって足し上げた便益は１,５３０億円、これに対して、建設や維持管理にかかる費用は３５７億円です。費用便益を比較した費用便益費は４．３となり、事業実施の意義を確認しました。
All Rights Reserved, Copyright (C) 2001, Ministry of Land,Infrastructure and Transport