閉じる
氏 名所 属
堀 幸子 「中九州横断道路」の早期完成を願う女性の会 会長

■ご意見の内容

・道路整備について以前までは上(国)から一方的に行われていたが、今は地域の意見を聞いて、住民が望む道路を造ってもらうようになった。国交省のトップが意見を聞いてくれることは、いいことであり、大きな改善点だと思っている。

・大分と熊本の県境の道路整備において、大分は熊本側につなげたいという思いがあるが、熊本側は阿蘇の方につなげたいという思いがある。同じ道路でも、両県での方向性が違うので、国交省がリーダーシップをとって、互いの県の言い分を踏まえ、道路整備の方向性が統一されるように改善していってほしい。

・竹田、波野が県境付近の地域であるが、波野の人々は合併により阿蘇まで通勤や商業で毎日道路を利用している。これに対して、阿蘇側の4車線の道路は観光用である。毎日使う生活道路の整備が優先順位が高いと思う。

・特に滝室坂の状況は悪く、ここは現道を整備するよりも中九州道路をつくった方が、予算や時間的にも有利であると思うし、竹田、波野の問題も解決される。

・先月供用された中九州道路を通ったが、歩行者や自動車が突然飛び出てきたりすることがなく、安心して通れる。また、便利もよいし、時間も短縮され、景観も良かった。非常にすばらしいと感じたが、高齢者の方は、道路ができたことを知らない人もいる。道路整備がされているという状況を広報して、知ってもらうことも必要。

・中九州道路は、犬飼〜千歳間の4.3kmを供用しているが、その先の千歳〜大野、大野から先も早急に整備して頂きたいし、中期計画にも入れて頂きたい。

・特定財源について、都会の人は一般財源化すればいいと言っているが、都会はインフラがすべてそろっているので、そういう意見が言える。田舎はインフラがそろっておらず、車が生活の基盤となっており、車がないと生活基盤が成り立たない。都会の人はこのような状況を理解していない。一般財源化の話をするのであれば、都会も田舎も同じ水準のインフラ整備が出来てからの議論になると思う。特定財源も田舎の人が納めている中で、十分な道路整備がなされない中での一般財源化は反対である。

・災害時に土砂で通行止めになった経験があるが、災害時においての抜け道、ネットワークは必要であり、地域が孤立しないように災害時でも機能する道路を確保してほしい。また、近年では、台風だけでなく、地震もおきており、地震でも通行できるような道路整備をしてほしい。

・夜間にお年寄りが歩いているのを見かけるが、街灯もなく、危険に思われる。公民館等といった公共的な施設の周辺だけでも街灯を設置できればいいと思う。

・新しい道路も必要であるが、整備されて数十年経過しているものもあり、現在ある道路の維持、管理も必要。

・ガードレールは昔は白で統一されていたが、現在は茶色のものもあり、景観への配慮が見られる。

・今は人口が減少していることもあり、道路の管理も難しくなっている。国に全てやってもらうという時代ではなくなってきている。大分ではマイツリーといった、地域住民の道路管理の取り組みがあり、地域の道路は自分達で管理していく、というように意識を変えていくことも必要である。

・最近では女性が道路整備についての意見や要望を行うこともあり、男性だけの意見とは違って、生活に根ざした切実な思いを伝えられるといった利点がある。