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氏 名所 属
清重 泰孝 (財)徳島県観光協会 理事長

■ご意見の内容

○徳島県の観光にとっては、本四の料金が一番大きな課題である。近畿圏から衝動的でも構わないので来てもらいたいが、料金抵抗のために、不可能である。次に、四国まで来てもらった人を鳴門ICで如何に下ろすかが課題である。さらに、徳島市内の渋滞により、移動時間が読めない。読めないことは、観光プランを立てる上で、大きな障害となっている。このため、時間の読める徳島道沿い(脇町のうだつの町並みや大歩危小歩危、祖谷)にプランが多く展開されている。
 時間を読めるようにするためには、現在のような距離案内だけでなく、所要時間の案内ももっと力を入れていただきたい。
 また、時間価値が如何に大きいか痛感している。渋滞対策(環状道路と高速道路)は早く整備してもらいたい。

○高規格道路整備による効果は、以下の3つ。行動範囲(商圏)が広がること、多くのポイントを見られること、1箇所1箇所深く楽しめること。2つ目の対策として、マップを作成し、ゴールデンウィークから各地で配布している。このマップは、主要施設250箇所の電話番号を記載した。自主企画だからできたこと。電話番号をカーナビに入力することにより、効率的に目的地にたどり着ける。お客様が色々と調べないと目的の情報が入手できないという状況から情報提供のあり方を改善することが重要。

○高速道路の法面に花を植えることはできないか。四国に来て、きれいだなと感じてもらいたい。鳴門北ICを出た海岸沿いの道路でも同じ。タカサゴユリやハマボウなど地域の特色を生かした花も良い。また、遍路道(鳴門池田線)にも例えば、1kmごとに蜂須賀桜を植えられないかと考えている。2月から1ヶ月くらい咲く。これに関連して、日本風景街道は良い施策だと考えており、取り組んでいきたい。

○貸切観光バスや都市間高速バスが徳島市中心部を朝夕に発着する行程をとる場合、国道等の渋滞による遅延が避けられず、観光振興面からも大きな問題となっており、何らかの渋滞緩和策を喫緊に講じる必要がある。その一対策として、マイカー利用の通勤客を可能な限り公共交通機関利用にシフトさせる必要があるが、現状では、マイカーも路線バスもともに渋滞する現状下にあるため、ノーマイカーデーなどの促進策も一向に前進していないのが実態である。
せめて、通勤客を乗せた路線バスが優先して走行可能なバスレーン整備ができれば、多少なりともマイカーから定時制に優れたバス利用に客がシフトし、多少なりとも渋滞が緩和され、観光振興面での懸案事項も解消されるのではと期待している。

○国際競争力(観光分野)の問題では、外国語(英語だけでなく、韓国語、中国語も)標記もしっかりやるべきである。モデル地区を作ってやっても良い。

○JR勤務時の経験から、構造物の長寿命化については良く分かる。当然やらなければならないこととして、計画的に取り組んでいることも含めてPRする必要がある。