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氏 名所 属
木南 岩男 兵庫県商工会連合会 会長

■ご意見の内容

○はじめに(自由意見)
 ・道路はスムーズに走れることが1番大事。時間の読めない道路は使えない。

 ・石油化学製品等を全国に配送しているので、道路事情には精通しているが、最も整備してほしいのが、湾岸線(西伸部)である。毎日ここで渋滞している。湾岸線が垂水までできれば、大阪港、南港、神戸港に入る西日本からの車両は、ほとんど湾岸線を使うと思う。

 ・規制緩和により、物流貨物は経済性重視になっている。交通法規を守らない零細中小企業者が増加し、九州、山口、広島からのトラックは、高速料金のかかる山陽道や中国道を使わずに、国道9号を使う。せっかく高速道路があるのに使えないのはいかがなものか。


○これまでの道路政策に関して
改善すべき点:
 ・道路整備について、特に申し上げたい事は、手の付けやすい簡単なところから整備され、肝心要の一番早く解決して戴きたい難所が後回しになっている。優先順位を見直す必要があろう。
その理由:
 ・例えば、わが本社前の一番必要とする国道179号に見られるトラックのすれ違いの出来ない道幅の解消問題が多々ある点、歩道も無く歩行者の安全も確保していない点などである。

道路に関して無駄と感じること:
 ・広く買い上げた道路用地の残地。
その理由:
 ・残地については、必要とする利用者に売却し、道路財源として有効活用すべきだと思う。


○今後の道路政策において
優先度が高い課題:
 ・関西で1番の課題は、湾岸線がつながっていないこと。優先順位1番で整備してほしい。
その理由:
 ・湾岸線がつながっていないことによる渋滞は、労働時間の無駄を生みだし、それは国家的な損失である。湾岸線(西伸部)が整備されれば、西日本の流通が変わる。私たちの仕事上も是非必要な道路である。

○道路政策全般に対するご意見、ご要望
 ・阪神・淡路大震災のとき、通信が出来なくなり、被災地への車の進入を停める行政の指示が遅れたため、神戸市内に車があふれ、街中が麻痺してしまった。そのため消防車も救急車も動くことができず被害が大きくなった。是非この教訓を生かして欲しい。

 ・四国にもトラックで配送しているが、瀬戸大橋は利用しない。時間はかかるがフェリーのほうが料金が安いし、ドライバーも休憩を取れる。もっと利用しやすい料金にしてもらわないと使えないのでもったいない。

 ・サービスエリアに停車している車両のアイドリング・ストップを徹底させるべき。当社ではサービスエリアで停車する際には、環境や人に迷惑をかけないように、エンジンを切るように全車両に徹底している。管理者もタコグラフでチェックできるはず。

 ・ICを降りた信号のところに、ゴミのポイ捨てする、マナーの悪いドライバーが多い。中国の広州、大連、西安などへ行くと最近はシンガポールに負けないぐらいゴミがない。国民の意識の改革が必要である。要望ばかり出す前に、まずは守るべきことは守るようにしないといけない。

 ・守らなければ罰則を厳しく科し義務を国民に遵守させるべく道路交通規則政策を取り、日本国の秩序を保って頂きたい。

 ・成田国際空港の滑走路の問題について、国家最大の国際空港の滑走路が少数の反対によって長期間拡張できない現実は、他国の政策と余りにも見劣る。早期実現に向け反対には厳しく国家として対応して下さい。