第6回部会では、道路政策の「進め方を改革する」ことについて、中条委員、家田委員からの発表があり、それを受けて議論が行われました。
「進め方を改革する」について議論するにあたり、中条委員(慶應義塾大学教授)より発表が行われました。中条委員発表では、市場化・商業化のグローバリゼーションが進展し、21世紀の経済社会はオープン化の世紀になると指摘しています。
このような背景認識のもと、社会資本整備、道路整備の進め方について、以下のような方針を示しています。
・社会資本整備に分権的意思決定メカニズムの活用を
〜社会資本も分権化(市場メカニズムの活用と地方分権化)の時代に〜
(1) 先行投資型から需要即応型・即戦力型へ
(2) 集権的意思決定システムから分権的意思決定システムへ
(3) 内部補助体系の是正
(4) 政治的資金配分ルールからの脱却
(5) 周辺整備との経営一体化を
・市場機構の活用と民営化
(1) 経営の効率化
(2) "going concern"としての民間会社の視点に立てば、多くの課題が解決可能
(3) 利用者意識・国民意識の改革 〜「ノー」と言える道路会社に〜
(4) 民営化の条件 〜民営化すればイイってもんじゃない
・規制改革の精神に反する道路特定財源の一般財源化
〜特別会計を民営化して市場メカニズムの機能を最大限発揮させるべきであり、一般財源化は選択されるべきではない〜
(1)「道路は無料」という誤解 〜ガソリン税は税ではなく利用料〜
(2)「税の裁量性」という議論の誤り
(3)道路以外への支出の非合理性
(4)特別会計は可能な限り民営化せよ