望ましいラウンドアバウトの構造について (平成26年8月8日)


ラウンドアバウト導入の背景

ラウンドアバウトは、交通量等が一定の条件下において安全かつ円滑な道路交通を確保することができる円形の平面交差部の一種です。
国土交通省では、平成25年度より有識者等から構成される「ラウンドアバウト検討委員会」を開催し、社会実験の結果、諸外国の導入事例等を分析し、導入に当たっての技術的な課題等の検討を行い、これらの議論を踏まえ、「望ましいラウンドアバウトの構造について」を通知いたしました。


通知の概要

○適用条件

・交通量
 交通量は(略)日あたり総流入交通量10,000台未満。 日あたり総流入交通量が10,000台以上の場合、各流出入部において、時間あたりの流入部交通容量とピーク時間あたりの流入交通量を踏まえ可否を確認。
・幾何構造
 外径は、設計車両の種類、隣接して接続する道路の交差角度、及び分離島の有無を踏まえ、車両の通行軌跡を考慮し設定。
中央島は、乗り上げを前提としない

○留意事項

・交通量
 横断歩行者・自転車が多い場合、交通確保に留意。
・幾何構造
(1)形状は正円もしくは正円に近い形状が望ましい。
(2)環道については、停車帯を設置しない。
(3)分離島は設置することが望ましい。
(4)中央島は通行する車両の見通しを十分に確保できる構造とする。
(5)流出入部は安全かつ円滑に流出入できる構造とする。
(6)幅員は走行性や安全性を踏まえるものとする。
(7)環道とエプロンは利用者が認知できるよう区分する。
・交通安全施設
(1)照明は必要に応じ設置することが望ましい。
(2)中央島に反射板等を設置することが望ましい。
(3)案内標識「方面及び距離(105のC)」、「方面及び方向の予告(108のA)」、「方面及び方向(108の2-A)」及び警戒標識「ロータリーあり(201の2)」を、必要に応じ、設置することが望ましい。
(4)区画線「車道外側線(103)」及び「導流帯(107)」を、必要に応じ設置することが望ましい。
『望ましいラウンドアバウトの構造について』

その他

 ラウンドアバウト検討委員会 (http://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/roundabout/index.html)


【問い合わせ先】
道路局環境安全課道路交通安全対策室
電話:03-5253-8111 FAX:03-5253-1622(道路局環境安全課)