道路標識の設置方法

設置方式
 
 道路標識の設置方式は、路側式、片持式(オーバーハング式)、門型式(オーバーヘッド式)、添架式の4つに分類されます。
(1) 路側式
 標識板を単一または複数の柱に取り付け、道路の路端、道路の中央、歩道または中央分離帯に設置する方法で、片持式、門型式以外のものをいいます。
 なお、自転車道などにおいて支柱をその建築限界(h=2.5m)の上方に張り出して標識板を取り付けた型式のものもありますが、ここでは路側式に分類します。
 
(2) 片持式(オーバーハング式)
 道路の路端、歩道または中央分離帯などに設置された支柱を車道部の上方に張り出させ、標識板をこの張り出し部に設置する方式をいいます。
 
(3) 門型式(オーバーヘッド式)
 車道をまたぐ門型支柱により、標識板を車道部の上方に設置する方式をいいます。
 
(4) 添架式
 標識板を他の目的で設置された施設を利用して設置する方式をいいます。
 
設置方式 設置方式の例
路側式
単柱型例1
単柱型
単柱型例2
単柱型
片持式
逆L型
逆L型
F型
F型
テーパーポール型
テーパーポール型
T型
T型
門型式
門型式例1 門型式例2
添架式
横断歩道橋に添架
横断歩道橋に添架
電柱に添架
電柱に添架
信号機に添架
信号機に添架
設置方式の選定の目安
 設置方式の選定にあたって、一般に警戒・規制・指示の標識は、ほとんどがシンボルマークで表されており、路側式でも必要な情報を十分に伝達することが可能であることから、原則として路側式を採用しています。
 しかし、路側式で視認性が低下する箇所や危険の高い箇所では、片持式・門型式・添架式を設置するようにしています。
 経路案内標識については、伝達すべき情報量が多いことから、片持式または門型式として、遠方からも十分認識できるようにしています。
 なお、経路案内標識(108系)におけるF型・門型の設置方式選定の目安については以下の通りとなっています。
 
設置方式選定の目安

 

設置高さ