事例
No.15徒歩やバスによる回遊型観光
(佐賀県有田町:陶器市)
ポイント
・陶器市会場は約
4kmにわたる細長い範囲で開催されており、この周辺に駐車場を複数箇所設置。観光客は会場内を徒歩や巡回バスで回遊できるように配慮。渋滞の状況と対策のねらい
・ゴールデンウィークに開催する有田陶器市は約75万人が訪れる。佐賀県内、福岡県など九州地域内からの来訪者が多く長崎自動車道、西九州自動車道のICから有田町内にかけて交通渋滞が発生。とくに日曜・祭日は高速自動車道で10kmの渋滞。
・陶器市会場の道路は狭隘であり、多くの観光客とマイカーで混雑となる。マイカーを抑制し観光客が徒歩で市を巡るように、遠隔地の駐車場からパーク&バスライド(P&BR)を実施。
実施内容(試行内容)
・町内に20箇所以上の駐車場を設置し、そのうち遠隔地6箇所からシャトルバスを運行(P&BR)。
・大型車は通行禁止であるが、マイカー規制は実施していない。
実施期間 |
4月29日〜5月5日 |
〃 主体 |
有田商工会議所 |
〃 区域 |
有田駅から上有田駅までの約4km |
〃 体制 |
臨時駐車場:責任者1〜2名 ガードソン1〜2名 (1駐車場当たり)案内所:案内係1〜2名 |
バス営業主体 |
民間企業(委託、35万円/1週間・1台) |
〃 運行時間 |
10時〜18時 |
〃 運行路線・台数 |
6路線、7台 |
駐車場規模 |
公営駐車場:5,800台(24ヶ所、有田ポーセリンパーク含む)。 町内全体では7,000台 |
〃 確保 |
公有地(町、土地開発公社)、民有地を借り上げ(一部有償) |
P&BR利用料金 |
駐車場(有料、500円)、シャトルバス無料 |
費用 |
シャトルバス借り上げ、警備費、パンフレット・チラシ等の広告費 |
費用負担 |
有田商工会議所、陶器市参加企業・商店が負担 |
工夫した点・苦労した点
(1)陶器市会場周辺で自動車から徒歩、P&BR用バスへの転換
・有田陶器市会場に通じる複数の道路沿道に駐車場を設置し、自動車から徒歩、P&BR用バスで来場。会場内は徒歩や巡回バスで回る。
(2)会場内の乗降自由な巡回バス
・P&BR用のバスとは別に、会場内を乗降自由な巡回バス(民間企業)が運行する。
(3)情報センター・案内所と駐車場の連携
・会場内にアクセスする複数の道路との結節点にある案内所は、陶器市の説明と車の誘導を実施する。会場内中心部にある情報センターは、案内所や駐車場担当者から駐車場の満空情報を集め、空いている駐車場に誘導するよう情報を与える。
関係機関
有田商工会議所(0955-42-4111)
http://www.infosaga.or.jp/arita/