事例 No.1

メディア・ミックスによる渋滞情報の提供(新潟県柏崎市:海水浴)

 

ポイント

・帰りの時間帯を中心とした交通渋滞対策として、地元のコミュニティFM、案内看板、パンフレット、インターネット等多様なメディアを活用し、道路交通情報を効果的に提供。

渋滞の状況と対策のねらい

・主な観光スポットである鯨波海岸へは、北陸自動車道柏崎IC(インターチェンジ)、米山ICの2ヵ所からアクセス可能であるが、関東方面からの観光マイカーの多くが関東寄りの柏崎ICを利用。

・このため、海水浴シーズンやお盆の時期には、柏崎ICから市街地を抜けて海岸線に向かう国道8号において大規模な交通渋滞が発生。特に、帰りの時間帯の渋滞が激しくなっている。

・このような渋滞を緩和するため、平成9年度よりコミュニティFMやインターネットなど多様なメディアを利用して、マイカー利用による観光客等に道路交通情報を提供し、ICの利用分散を促している。

実施内容(試行内容)

実施期間

7月、8月の海水浴シーズンの土・日曜およびお盆の時期

実施主体

国道8号 夏の渋滞対策検討会(建設省、新潟県、地元警察署、柏崎市、観光産業振興会、観光事業者、交通事業者、町内会)

利用メディア

コミュニティFM(FMピッカラ)、インターネット、案内看板、パンフレット(米山IC利用促進を目的としたもの)、横断幕(コミュニティFM周知を目的としたもの)

情報の内容

国道8号の7ヵ所の渋滞状況、駐車場2ヵ所の混雑状況を把握し、「渋滞」、「やや渋滞」、「順調」、「情報なし」の4段階で評価したもの。

情報の入手経路

国道 :建設省道路情報モニター、警察設置交通量センサー

駐車場:駐車場管理者(柏崎トルコ文化村、柏崎マリーナ)

情報の更新時期

12:30、15:30、16:30、17:30の4つの時間帯(帰りの時間帯に重点を置く)

費用

約40万円程度(駐車場拡張整備、横断歩道の設置等のハード対策を除く)

費用負担

基本的には検討会メンバーの持ち寄りというスタンスで対策を実施。コミュニティFMの放送料は、市と放送局の年間契約分の中で支払われる。

 

工夫した点・苦労した点

(1)帰りのマイカー観光客を空いているICへ適切に誘導

(2)出発前あるいは現地に到着する前のマイカー観光客に焦点をあてた情報提供

(3)検討会メンバーが個々の役割に応じて事業費を負担

対策の実施効果

 

 

関係機関

新潟県柏崎市経済部商工観光課(0257-23-511)

http://www.city.kashiwazaki.niigata.jp/