事例 No.2

渋滞予測マップ(京都府:海水浴・帰省)

 

ポイント

・夏季行楽期の渋滞予測マップを事前にドライバーに配布し、交通分散により渋滞緩和をねらう。

・周辺府県からの来訪者に対しても、インターネットを使って同様の情報提供を実施。

渋滞の状況と対策のねらい

・京都府域の夏季行楽期は、舞鶴市等北部地域の海水浴場など夏場の観光資源を目当てとした行楽客と、隣接府県からの帰省客により、京都都市圏及び舞鶴市等の地方部の中心市街地において幹線道路を中心に大きな渋滞が発生している。

・このような状況に対し、ドライバーの行動計画の変更を促すため、渋滞予測情報(発生場所と日時)の事前の広報に努めた。

実施内容(試行内容)

・平成8年度より「京都府域夏季行楽期交通渋滞予測マップ」を8月のお盆前に、関係機関にて配布。同様の情報を、インターネットでも提供を開始。

・京都府警察交通管制センターからは、京都市内の主な道路の渋滞、事故、イベント開催時の規制などの交通情報を、FAXにより地図と文章で提供(5分間隔で更新)。

実施期間

8月のお盆前。FAXによる情報提供は通年実施。

実施主体

京都府域新渋滞対策協議会(建設省、運輸省、京都府警、京都府、京都市、日本道路公団)

利用メディア

チラシ、インターネット、FAX

実施規模

チラシ配布:

市町村役場(道路、商工、産業振興関連部署)、高速道路のSA・PA、京都府警、郵便局、道の駅、市町村の観光案内所等、旅館・民宿組合にて33,000枚

 

工夫した点・苦労した点

(1)出発前の情報提供により事前の行動判断を促す

・夏季行楽期の渋滞予測情報(発生場所と日時)を事前に広報し、ドライバーの行動計画の変更を促し、道路需要の平準化を図ることで、交通集中による渋滞を緩和することに着眼してきている。

(2)京都府外在住者にはインターネットやFAXで情報提供

・印刷物のマップは京都府在住者の方にしか行き渡らないが、行楽客や帰省客は当然、府外からも来訪されるため、この方々にはインターネットやFAXで対応している。

・印刷物のマップについても、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアなどでの配布を希望する声も出されており、これらの事業者と連携が出来れば良いと考えている。

対策の実施効果

・平成9年度に実施したアンケート結果:

・76%が「役に立った」と回答

・47%が「マップを見てドライブの予定を変更した」と回答

             渋滞予測マップ(表紙)と提供内容

 

 

関係機関

建設省近畿地方建設局京都国道工事事務所調査課(075-691-6155)

http://www.kkr.mlit.go.jp/index.html