事例 No10

車内で観光案内サービス(和歌山県白浜町:海水浴)

 

ポイント

・空港跡地の有効活用もかねて、海水浴客を対象としたパーク&バスライド(P&BR)を実現。

・車内でバスガイドが白浜町の観光資源のPRを実施。

渋滞の状況と対策のねらい

・当地は白良浜海水浴場、白浜温泉などを目当てに年間約350万人の観光客を迎え、特に夏場は、関西方面からマイカー利用の海水浴客が多数来訪する地域。

・高速道路ICから一般道路を経由し、海水浴場にできる限り近い駐車場を利用しようとする観光客を、空港跡地の臨時駐車場に誘導し、そこからバスで3箇所の海水浴場に案内を行う。

実施内容(試行内容)

・南紀白浜空港跡地に約1000台収容可能な臨時駐車場を確保し、そこからバスに乗り換える。

・空港跡地から、3カ所の海水浴場を巡回する間、バスガイドが沿線の観光資源について案内を実施する。

・駐車場には仮設トイレ、更衣室、シャワーを設置。

実施期間

8月のお盆

実施主体

白浜町夏期交通対策検討会(白浜町、白浜署、白浜町商工会、白浜町観光協会、白浜温泉旅館共同組合、タクシー会社、バス会社、自治会、商店街、民宿組合)

実施体制

チラシ配布、駐車場での誘導、路上駐車防止に約20名が対応

バス運行ルート

空港跡地〜江津良海水浴場〜臨海海水浴場〜白良浜海水浴場〜空港跡地

 〃 運行時間

9:00〜17:00

 〃 運行頻度

15分に1本

 〃 運行台数

4台(最大時 6台)

駐車場規模

約1000台

 〃 確保

県、町の所有(空港跡地)を無償で借り上げ

P&BR利用料金

無料

費用

約300万円(バス借り上げ、警備委託、仮設トイレ・更衣室・シャワーのレンタル、チラシ印刷)

費用負担

町が全額負担

 

工夫した点・苦労した点

(1)バスガイドによる観光案内サービス

・海水浴場、名勝地、観光施設のPRを目的に、海水浴場までの移動中、バスガイドによる観光案内を実施。

・観光需要の喚起と、P&BRの魅力づけに一役買っており、利用者から「観光案内までして頂き感謝している」、「便利なので毎年続けて欲しい」などの好意的な意見が寄せられている。

(2)チラシ配布による需要コントロール

・白浜町への幹線道路では、渋滞が発生しないように配慮しながら自動車を止め、P&BR実施のチラシを配布している。

・「海水浴場に行けばどうにかなる」と判断したドライバーが、海水浴場付近で駐車場待ちをしていることも多いため、この場所でも、チラシ配布を行い、P&BR利用の案内を実施している。

関西方面からと海水浴場からの自動車を空港跡地駐車場に案内

 

 

関係機関 

和歌山県白浜町観光課(0739-43-5555)

http://www.aikis.or.jp/sirahama/