国土審議会東北地方開発特別委員会企画部会(第3回)
議事概要
- 事務局から議題(東北における学術・技術・情報機能の高度化と産業について)に沿って資料説明の後、以下の報告があった。
1) 会津大学 雪田助教授
- 会津大学では、近年の情報化の進展に対して、情報獲得技術、プレゼンテーション技術、知的所有権への理解、プロジェクトマネジメントに関するカリキュラムを重視している。また、学生の好奇心、問題意識を尊重した教育が重要である。
2) 福島県ハイテクプラザ 酒井所長
- 地域のベンチャー活動を活発化させること、その成功例を積極的に宣伝することが重要である。
- 委員からの主な意見は以下のとおり。
- 今後の技術開発のために地域の中に人材育成、研究開発が行われる基盤があり、そこに広く人々が参加できる環境づくりが求められる。
- 大都市の技術が地方に導入される際に、地域の特性、資源を生かしたものになりにくく、画一的になる点が問題である。
- 情報化社会の中では、目の前の大量の情報に対する取捨選択の基準、情報に対する知的反射神経が求められる。
- 社会状況が大きく変化する中で、学生が従来型の受け身の授業に対する問題意識を高めており、大学側の対応が求められている。
- 教育に対して、今求められているのは、科学技術を哲学、倫理など幅広い観点から評価する視点である。
- 今後は、地域の主体性を引き出す視点で国土計画をつくるべきである。
- 全国一律の地域づくりを求めるばかりでなく、特殊性、アイデンティティを整理した上で、それを育成する視点が求められる。
問合せ先:国土庁地方振興局東北開発室 (課長補佐)鈴木、(係長)中川
(電話)03-5510-8060 (FAX)03-3580-7415