国土審議会四国地方開発特別委員会企画部会(第2回)
議事概要
企画部会では、新しい四国地方開発促進計画で取り上げるべき主要な課題・問題点を整理した「四国地方の開発・発展のための基本方向」について議論した。主な論点は以下のとおりである。
- 現状において四国がどういう特性を持ち、それをどう評価するかという観点から、四
国の自然環境と地理的特性、人口の減少と高齢化の進展の問題、産業の特性、歴史的文化遺産、社会基盤の整備状況等について議論した。特に、本四架橋の効果、災害時に備えた代替機能の整備、都市内の交通インフラの整備についても活発な議論が行われた。また、歴史的文化遺産だけでなく、現在の若者文化にも目を向けるべきであるとの意見も出された。
- その「現状認識」を踏まえ、基幹交通体系等の社会資本整備が遅れており、四国の発展のためには、まずこのキャッチアップが不可欠であるという意見や、何でも全国並みの整備水準にする必要はなく、四国の独自性を生かせる分野を伸ばすような戦略を考えるべきとの意見が出された。また、四国における中山間地域や高齢化の現状を踏まえた対応の重要性についても指摘された。
- 四国は、他の地域のような中心的な大都市がなく、中枢機能が弱いために、高度な教育、就業の機会、さらには文化的、都市的環境が十分育たず、域外への人口の流出を余儀なくされている現状を踏まえ、どのようにして中枢機能の整備を図るか、あるいは四県の独自性を生かしながらネットワークを強化して、連携して都市機能の強化を図るか等について議論した。特に、中核都市の機能強化が必要であること、四国内だ
けでなく西日本の広域経済文化交流圏の中での拠点となるべきこと等の意見が出された。
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