日本の支援

日本政府は、直接的、間接的にアジアハイウェイ・プロジェクトを長年に亘って支援してきています。

1.アジアハイウェイ・プロジェクトへの資金援助

 日本国政府は、日本−ESCAP基金を通じて、毎年アジアハイウェイ・プロジェクト実施のための資金をESCAPに供与しています。ESCAPでは、この日本の資金により、アジアハイウェイ関連の調査を実施したり、会議を開催したりしています。

2.道路専門家のESCAPへの派遣  

日本政府は、1970年より2004年まで、ESCAPの運輸交通部門に道路専門家を派遣し、その専門家が直接アジアハイウェイ・プロジェクトの実施に関与してきました。

3.アジアハイウェイ・シンポジウムの開催  

日本政府は、1996年、ESCAPとの共催でアジアハイウェイ・シンポジウムを東京で開催しました。このシンポジウムで討議された内容は、アジアハイウェイ整備に向けての勧告としてとりまとめられ、その後のアジアハイウェイ・プロジェクト推進の礎となりました。

4.政府開発援助(ODA)による、アジアハイウェイ路線の整備  

日本政府は、政府開発援助(ODA)を通じて、無償資金協力、技術協力、有償資金協力の各スキームにより、開発途上国のアジアハイウェイ路線整備のための援助を行ってきました。 以下に、ODAにより整備されたアジアハイウェイ路線の一例を写真で示します。

日本の無償資金協力で建設された
バングラデシュAH41号線のメグナ・グムティ橋(1996年完成)

 

日本の無償資金協力で整備されたカンボジアのAH11号線(国道7号線)

 

日本の無償資金協力で建設された
ラオスのAH11号線小規模橋梁(写真提供:(株)間組)

 

日本の無償資金協力で整備された
モンゴルのAH32号線のナライハ〜エルデネ間(1997年完成)

 

日本の有償資金協力で建設された
パキスタンのAH50号線のコハットトンネル(2003年完成)
(写真提供:大成建設(株))

 

日本の有償資金協力で建設された
ベトナムのハノイ北方のAH1号線バイパス区間