ブータン (Bhutan)アジアハイウェイ路線とその現状ブータンは2001年にアジアハイウェイ・プロジェクトに参加した。ESCAPは2001年11月にブータンに調査団を派遣し、その調査結果を踏まえて、首都のティンプーとインド国境のプンツォリンを結ぶ国道2号線を候補路線として選定した。しかし、候補路線選定後のブータン政府との協議において、ブータン政府側から、同区間の道路状態が非常に悪く、アジアハイウェイに関するインドとの2国間協議が実施されていないことから、現時点ではプンツォリン国境のみアジアハイウェイ路線としたい、という意向が示された。その結果、ESCAPでは、プンツォリン国境地域の1kmのみをアジアハイウェイ路線として選定した。ブータンにおけるアジアハイウェイ路線の概要を表-1に示す。 表-1 ブータンのアジアハイウェイ路線
なお、ブータンのアジアハイウェイ路線は、国境のプンツォリン市域の僅か1kmであることから、道路状況には問題がない。一方、同区間に対する整備計画はない。
日本の援助動向、日本との関係日本はブータンとの友好関係、並びにLLDCであること等を踏まえ、ブータンに対する援助を積極的に行ってきており、1987年以降ブータンに対する最大の二国間援助供与国となっている。近年の援助状況は、表-2及び図-1に示すとおりである。 表-2 ブータンに対する日本の援助の推移
図-1 ブータンに対する日本の援助の推移 ブータンの道路分野に対する経済協力の実績を表-4に示すが、道路分野への協力としては1987年に初めて道路建設機材を供与して以来、建設機械供与、橋梁架け替えに対する協力が行われている。 表-4 ブータンの道路整備に対する日本の協力実績
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