平成19年6月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」では、日本人1人当たりの国内観光旅行宿泊数を1泊延ばすこと、訪日外国人旅行者数を1,000 万人にすること等がテーマとなっています。

このため本書では、「滞在力のあるまち」として日本各地で宿泊数や滞在時間を延ばす取り組みを行った結果、成果を発揮している地域と、「外国人で賑わう まち」として、外国人にとって魅力ある資源があり、その魅力を活かす何らかの取り組みが行われ、外国人が多く訪れている地域を掲載しています。また、魅力ある資源という点から、できるだけ多様な地域を紹介致しております。

しかしながら、日本全国全ての該当地域を網羅しているわけではありません。 今回掲載している事例以外にも、動物園、美術館など単体の施設で成果を上げ ている事例も数多く見受けられます。また、今回取り上げた事例と類似の魅力や取り組みがある地域も多数存在していると思われます。一方、本書における地域の紹介は必ずしも統一的な統計データに基づいたものとはなっていません。

作成に当たっては、観光ルネサンス事業検討会委員長(森地 茂 政策研究大学院大学教授)及び作業部会の各委員からのご意見、ご推薦を踏まえ、地方整備局、地方運輸局、北海道開発局、沖縄総合事務局をはじめ、各地方公共団体、地域の観光協会等の多大なご協力を得てとりまとめました。