(1) | 先進国との協力
地球的規模の人類の課題について、共通の価値観とビジョンを共有し、共同協力研究や人的交流を行うことにより、先進国が連携して環境問題に対処していくことが重要である。
具体的には、
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|  | 地球的展望に立った協力のための共通課題として、環境政策対話、地球観測情報ネットワークの形成等を推進すること |
|  | 環境技術協力を推進すること |
|  | 先進国の社会資本整備における環境配慮等に関する情報データベースを整備すること |
| 等が重要である。 |
(2) | 開発途上国への支援
人口が急激に増加し環境が悪化している開発途上国などに対して、日本が環境面で人的、技術的な支援を積極的に行うことが重要である。
具体的には、 |
|  | 今まで日本が蓄えてきた技術・ノウハウを、開発途上国へ提供していくために定型化しておくこと |
|  | 地域の特性に応じて柔軟に対応しうる技術を活用していくこと |
|  | 技術開発において、国内における使用のみを目的とするのでなく、輸出もできる技術といった視点を持つこと |
|  | NPO、NGO等の国際的に貢献する活動を支援する仕組みづくりを行うこと |
|  | 環境に関する国際会議を開催すること |
| が重要である。
また、具体的な提案としては、東南アジア等では急激に人口が増加している都市があり、環境、衛生、交通、公害、犯罪等の問題が生じていることから、日本がその解決のモデル都市を示したり、「高密度居住に対する技術」や「オープンスペースや自然環境とのバランスに関する技術」を提供していくことが考えられる。 |