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嶌 信彦委員 | ||
●ショートスピーチ 「居心地の良い『住み方』への提案1」 | ||
日照権を売買の対象とし、選択できるように規制緩和したらどうか。 欧米では家具、アンティークなどを重視し、日焼けする南向きより北向を好み、日光は外で浴びれば良いとする考えもある。日本でも南向きにこだわらない人は、隣に日照権を売れるようにすれば隣人は容積率を多く使うことができる。いくらで売るか売らないかはむろん交渉に任せるわけだ。 また、最近の技術によって、北側家屋でもミラーを取り付けることで太陽光線を取 り入れることもできると思う。 このほか、空中権、大深度地下権などの規制のリストラを行うことで、最も住み心地の良い住宅、地域づくりができると思うがどうでしょうか。 石井和紘さんなど専門家のご意見をお聞きしたいものです。 |
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●ショートスピーチに対する投稿 | ||
○石井 和紘 | ||
日本の超高層ビルがあまり高くないのには例えば皇居、東宮御所といったところへの視線の問題、近隣がやっかむからといった、近隣交渉レベルの人間の単に主観的な指導と言ったマイナーなこととかがあって規制されているからである。しかし、超高層はもっともっと高くなり、土地がもっと空き、そこが緑にならねばならない。超高層の建設をするときには、もし近隣に絶対に開発不能の土地があるときは、そこの人々が隣の高い建物をやっかんで低くしろということを近隣交渉レベルが推すのでなく、そこから積極的に空中権を買い、現在の150m前後の高さを1km前後まで高くすることが必要である。空中権の価格はそれが移転してできる保留床の販売価格の1/3ぐらいが適当ではなかろうか。これは近隣住民の無駄な反対摩擦をもやめさせられる。 国土交通省で1km超高層の可能性を追求しておられたが、それは早く実現させたいし、させるためにはこうした周辺からの空中権の買収が是非必要である。 |
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○東京都在住 40歳代女性(教育・研究機関) | ||
こちらの会議室で超高層マンションについて会話されていたので来てみました。先週アメリカで超高層ビルが大変な被害に遭いましたが、あのWTCの姿は脳裏に焼き付いて離れません。想像を絶する状況だと思いますが、日本のビルと海外のビルでは建築上の構造が何か違ってるのですか?日本の超高層マンションはどの程度の衝撃に耐えられるのですか?素人なのでわかりません。どなたか詳しい方教えていただけませんか。 | ||
○バカボン 40歳代男性(官公庁) | ||
居心地の良い「住み方」を議論する前に、どういう場所での「住み方」を前提とするのかを明らかにする必要があると思います。都心の「住み方」、郊外の住宅地の「住み方」、農村部の「住み方」では居心地の良さの中身は全く違ったものである(あるいは、あるべき)と考えるからです。例えば、都心での「住み方」を議論する場合には、そもそも敷地に接する道路や公園から以外の日照権があることを前提とすること(つまり隣の土地との日照権の売買が議論の対象となるといったこと)自体が本当はナンセンスなんじゃないでしょうか。嶌さんは、どこでの「住み方」を想定しておられるのですか? | ||
○誰かおしえて! 20歳未満女性(学生) | ||
私は不動産鑑定の事は良く知らないんですが、賃貸の物件だと、日当たりのよさや公園が近いなどの環境のよさも、価格に含まれているわけじゃないんですか?ちなみにうちは消防署の横で夜中でもサイレンがうるさいかわりに広くて安いんですが、こんな風な「住みやすさ」も、すでに価格に含まれているんじゃない?と思っていたんですが、、、、、、 | ||
○いくらちゃん 30歳代女性(建設・不動産) | ||
超高層化は本当に良いことなのでしょうか。以前新聞で高層階に住む住民は低層階に住む人に比べて精神状態が不安定である割合が高いと出ていました。また、流産率が高く、出生率が低くなるとも聞いています。災害等でエレベーターが使えなくなった場合、高齢者・幼児達の避難は?等問題が多々あるように思います。土地が少ない→超高層化で解決、とはいかない難しい問題だと思います。できれば高齢化・少子化問題とも合わせて考えて欲しいです。 | ||
○夜勤中 20歳代女性(その他) | ||
都心では最近超高層住宅が建設ラッシュですね。高層住宅は火災などで消防車のホースが届かない、エレベータ使用が不可能になるなどの短所はありますが、空き巣などは入りにくいでしょうし、眺めもよいのでそう否定できることばかりでもないようです。何より住宅用の土地不足という現実において、他の代替案が存在しないというのが現状なのでしょうか。 | ||
○世直し侍 20歳代男性(学生) | ||
東京ほど住みにくい都市は、他にはないだろう。建物は高層化されていないし、土地は高い。それになんといっても景観が悪い。また外国と比べて、日本は都市計画がなっていない。それは新宿西口を見れば一目瞭然である。新宿西口には、超高層ビルが十数並んでいるが、そのすぐ横には戦後まもなくできたような小さくみすぼらしい建物が、地面を這いつくばるように建っている。この狭い国土に約1億3000万人もの人間が住んでいるのだから、建物の高層化は絶対に必要だ。 | ||
○いつ住宅を取得するか迷える30代後半 30歳代男性(金融) | ||
嶌先生の大胆なご提案、おもしろいです。どうせ夜になると日照は関係ないのだからという人は売る、朝のまぶしい日差しはどうしてもはずせないという人は買う。いろいろな選択枝を与え、これにより良質な住宅を安く供給できるようにする。都心の空洞化現象もなくなるでしょう。これにより、「住まい」の確保ということが当たり前のこととなり、いずれ国の政策としては存在しなくなる。これが居ごごちの良い暮らしの第一歩ではないでしょうか。 | ||
○もぐらくん 30歳代男性(通信・コンピューター) | ||
日照権の売買はおもしろいアイデアだと思います。でも、結局現実には「貧乏人は太陽にもあたれない」のように、単純な経済格差の現れになってしまうのでは、とも思います。 | ||
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