新潟県・十日町市


12 神明水辺公園


写真1
 十日町市の下条地区を流れる貝野川周辺は、水と緑の美しい景観が人々に安らぎとうるおいを与えるとともに、子供たちの遊び場として親しまれてきた。
 こうした河川の持つ自然環境や雰囲気を現代に再生し、人々が憩い、集う場所とするため、地域から河川利用の発想が持ち上がり、そのアイデアを行政が取り入れ、地城住民とともに整備が進められたものが「神明水辺公園」である。
 整備にあたっては、自然の地形を活かし、護岸重視の川づくりではなく、流水が自然に浸食を繰り返した川道を利用することに重点を置いた。また、川と親しみながら、遊びの空間と水生動植物の学習の場になるように配慮している。
 そのため、二次製品は極力使用せず、自然石や植生に考慮しながら、豪雪地ならではの花木を選択し、地域住民自ら収集や植栽を行った。河川構造についても魚道を設け、本流である信濃川から魚類が回遊できる構造にしたことにより、新たな魚類の姿も見られるようになった。
 流城には芝生広場も整備され、地城の行事やイベントにも利用されており、自然豊かな水辺の空間に人々の集う場が創出された。

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