昭和61年度に創設された「手づくり維上賞」は、地方公共団体や地域住民を始めとする様々な方々の創意工夫、努力により、地域の活力、あるいは地域の魅力を創出する身近な社会資本を世に広く紹介することを目的として、毎年実施しているものです。
今日、社会資本の整備については、安全で活力ある国土形成を支える基盤として、その整備が引き続き重要な課題であるとともに、急速な高齢化の進展、人口の停滞等、経済社会の大きな転換期の中にあって、今後多くの地域においてその地域づくり、地域おこし、あるいは、地域の活性の回復を図る上でますますその重要性が増加しつつあります。また、環境、景観、文化、福祉などの様々な観点からの要請も強まっており、これらを内部目的化した社会資本の整備を行うことが強く望まれております。
ふるさと「手づくり郷土賞」は、地域の様々な課題、要請に的確に対応した地域おこし、地域づくりを先導する顕彰制度であり、今後ますますその意義を増すと考えております。このため、本制度の一層の充実、推進に努めていく所存でございます。
第9回を迎えた今年度は、「ふるさとを紹介する道」、「人々が集い憩う水辺づくり」、「ふるさとの文化を育む街角の広場」の3テーマについて、募集、選定したものであり、各30選はいずれも今後の社会資本整備、地域づぺりのモデルとなりうるものです。
『精選手づくり郷土賞Part9』は、今年度選定された社会資本を整理録し、さらにわかりやすい解説を加えた、いわば「手づくり郷土賞」のガイドブックともいえるもので、今後の様々な社会資本の整備の参考となることを祈念して発刊するものです。
改めて関係者の方々の御尽力に心から敬意を表するとともに、全国各地で社会資本整備や地域づくりに携わっている方々の好伴侶として本書が広く活用されることを願い、本書を推薦する次第であります。
平成6年11月