「猿神鼻岩洞門」は、危険な海岸づたいを通らなければならなかった旅人の安全性と利便性を図るため、硬い岩をくり抜いてつくられたものである。この洞窟は、長年にわたり旅人や地域の人々に親しまれ利用されてきたが、風化が進んでいたところ、日本海中部地震によって崩壊してしまった。
深浦町では、地域の象徴である洞門を復元し、いっそう人々の親しめる空間とするため、周囲の環境整備を行った。 かつて北前船で賑わった深浦港の栄華を偲ぶものとして、荒い出し平板を用いて海辺の街道を印象づける遊歩道の整備、港のノスタルジックな風情を醸し出す常夜灯の設置などを行い、洞門の復元と合わせて″港″と″街道のまち深浦″をイメージさせている。 |
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@青森県西津軽郡深浦町大字深浦
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