佐原市では、中心部を流れる小野川の周辺を歴史的町並み地区として整備保存を進めており、「樋橋」は地区の伊能忠敬旧宅前に整備されたものである。
かつての樋橋は、農業用水を送るための木製の大樋で、流れる水が溢れ落ちる水音からジャージャー橋とも呼ばれ市民に親しまれてきた。しかし、コンクリート橋に架け替えられ、戦後は用水も止められ往時の姿は失われていた。 整備にあたっては、千葉県が橋の架け替えを行い、佐原市が落水の情景の復元を行った。また、周辺景観との調和を図るために橋の基礎鋼材を木材で覆ったりヤナギの植栽、街路灯の設置を行ったはか、植栽机やベンチを配置するなどして、市民や来訪者の憩いの空間として親しまれている。 |
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@千葉県佐原市佐原イ-1900-1地先
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