リサイクル:建設リサイクル推進計画 - 国土交通省

リサイクル

平成7年度建設副産物実態調査結果について

平成9年4月11日
建設省

 建設省は、平成7年度の国内の全ての建設工事から搬出される建設副産物について、その総量、再利用率等を調査し、建設副産物実態調査として公表した。
 この調査は、各地方ブロックの建設副産物連絡協議会において、全ての建設工事を対象に平成2年度初回調査が行われ、平成7年度は、平成2年度から5か年目に当たるため調査を行ったものである。
 調査結果によると、建設発生土の搬出量は、平成2年度に比べ18%増加して、4億4,600万地山m3。建設廃棄物の排出量は、平成2年度に比べ30%増加して、9,900万トンとなっている。
 再利用率等については、建設発生土の公共系工事での利用率が、平成2年度の36%から32%に下降。建設廃棄物の再利用率は、平成2年度の42%から平成7年度は58%に上昇している。
 今後この調査結果は建設副産物対策の具体的な政策立案に活用される予定である。

注)ここで言う建設副産物とは、建設工事の際に搬出される建設発生土及び排出されるコンクリート塊やアスファルト・コンクリート塊等の建設廃棄物のことを言う。


調査結果の概要

1.搬出量の動向(建設副産物の搬出量は急増)
 平成2年度に比べ、平成7年度は、
 
  • 公共工事の伸びにより、建設発生土土量は18%増加し、4億4,600万地山m3 (東京ドーム約360杯分)。
  • 阪神・淡路大震災の影響や建造物の更新需要の増加に伴い、建設廃棄物排出量は30%増加し、9,900万トン(東京ドーム約60杯分)

2.再利用率等の動向(アスファルト塊とコンクリート塊のリサイクル率は上昇)
 平成2年度に比べ、平成7年度は、
 
  • 公共系工事における、他工事からの建設発生土の利用率1)は、平成2年度の36%から平成7年度は32%に下降。
  • 建設廃棄物の再利用率等2)は、平成2年度の42%から平成7年度は58%に上昇。特にアスファルト・コンクリート塊は50%から81%に、コンクリート塊は48%から65%と大幅に上昇。しかし、建設汚泥、混合廃棄物、発生木材の再利用率は低下。また、公共土木工事の建設廃棄物の再利用率等は69%で、建築工事は42%。

  1) 公共系工事における、他の工事からの建設発生土の利用率:公共系工事(公共工事の他、組合施工土地区画整理等計画的に土砂利用が図られている工事を含む)において用いられている土砂のうち、他工事から搬入し、利用した建設発生土の割合。
  2) 建設廃棄物の再利用率等:排出された建設廃棄物のうち、再利用、減量化された物の割合。
→平成7年度建設副産物実態調査結果

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