〜公園事業における自然再生事業〜

−都市公園・緑地事業による都市の自然再生−

公園緑地は、様々な生物の生息・生育空間を提供し、自然との触れ合いのある豊かな生活とそれらの上に立つ環境共生型社会の実現に貢献します。また、公園緑地の計画・整備・管理などの工夫により、ビオトープの創出や希少種の保全など、生物多様性の確保に高度な機能を発揮する空間を形成することができます。

T.緑の保全・創出についての国及び地方公共団体の体系的施策

○ 国においては、緑の保全・創出・活用にかかる所管施策の基本方向と目標を明確にした「緑の政策大綱」を策定し、これらを総合的に実施してきています。 (平成6年、建設省決定、平成16年の都市緑地保全法等の一部改正等を踏まえ、新たな緑の政策大綱を策定する予定です。)

○ 地方公共団体においては、都市公園の整備、特別緑地保全地区の決定等、都市計画制度に基づく施策と公共公益施設の緑化、緑地協定など 都市計画制度によらない施策や取り組みを体系的に位置づけた「緑の基本計画」を策定し、緑地の保全及び緑化の推進を図ってきています。

緑の保全・創出に係るこれらの総合的な計画の下、都市公園法、都市緑地保全法等に基づき、都市公園の整備、緑地保全地区の指定等が推進されており、 都市における自然的環境の保全・創出が推進されています。


【都市の自然環境の保全・再生に資する都市公園の例】


渡り鳥たちの中継地となる湿地が再生された谷津干潟(千葉県習志野市)

雑木林や湿地、湧水などの自然環境の保全・復元が行われている北本自然観察公園と荒川(埼玉県北本市・川島町)