〔事業の概要〕
我が国では、高齢化が急速に進み、今後大幅な人口減少や少子化が見込まれている中、全ての人々が社会参画し、個性と能力を発揮し、自己実現を図っていけるような「ユニバーサル社会」の実現は、国民共通の課題となっています。
国土交通省では、ICT等を積極的に活用し、高齢者や障がい者をはじめ、誰もが必要に応じ、移動に関する情報を入手し、積極的に活動できるバリアフリー環境の構築をソフト施策の面から推進することを目的に、ICTを活用した歩行者移動支援サービスの普及・展開に向けた施策を推進しています。
移動支援サービス技術研究支援事業では、ICTを活用した移動支援の研究テーマに関する技術研究の提案を広く公募し、優秀な研究企画案に対して助成を行うものです。
〔平成22年度実施概要及び成果〕
<テーマ1>歩行者の移動支援に必要な高精度の位置特定技術
・エネルギーハーベスティング方式による屋内位置特定インフラの研究開発(立命館大学 西尾信彦)
ソーラーパネルなどを電源とし、屋内において低コストで設置・運用可能な省電力Wi-Fiビーコンを
位置特定インフラとして活用する方式について検討を行う。
(実施概要及び成果)
・靴型計測装置による位置特定技術の改良研究(九州工業大学 和田親宗)
移動制約者の高精度な位置特定を実施するため、GPSや電波マーカー等の位置情報と組合わせ
ることで、位置特定を行う補完技術の開発を行う。
(実施概要及び成果)
<テーマ2>視覚障がい者に対する音声等による移動支援システム
・歩行空間ネットワークデータの音声化研究(特定非営利活動法人 ことばの道案内)
視覚障がい者を対象とした音声による経路案内に歩行空間ネットワークデータを活用するため、
データの音声化を可能とするプログラムの開発を行う。
(実施概要及び成果)
<テーマ3>障がい者の身体特性にあった情報提供技術
・聴覚障がい者の公共交通利用を促進する情報提供システムの研究(広島大学 藤原章正)
聴覚障がい者の公共交通利用を促進するため、車内掲示等の視覚情報が無くても降車バス停
の到着情報等を取得できるシステムの開発を行う。
(実施概要及び成果)
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