日印首脳会談の結果概要について

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平成17年(2005年)4月29日、インド・ニューデリーにおいて小泉総理とマンモハン・シン印首相との首脳会談が行われ、会談後、二国間の協力関係を実質化・深度化するため、共同声明『アジア新時代における日印パートナーシップ』に署名が行われた。
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共同声明付属文書『日印グローバル・パートナーシップ強化のための8項目の取組』において、今後の具体的取組みが決定された。国土交通省関連事項は以下のとおり。
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(1) |
ODAの活用
・ 交通、電力、環境を含むインフラ等の優先分野に対する支援のため、引き続きODAを活用する。
・ ステップ制度(注参照)を活用しつつ、日本の技術と知見の導入により「貨物専用鉄道建設計画」に係る提案の実行可能性を検討する。 |
(2) |
二国間の関係強化
民間航空と海運分野を含む両国間の交通の便を改善するために努力する。 |
(3) |
安全保障対話・協力の拡充
国際海上交通の安全確保の重要性を再確認し、海上保安当局年次協議、海賊対策連携訓練、情報共有・技術支援を通じた協力を継続する。両国の海上保安当局は、効果的な協力を実施する枠組みづくりのための努力を開始する。 |
(4) |
人と人との交流の強化
相互観光交流の拡大の観点から、2005年にわが国から観光促進協力調査団をインドに派遣する。 |
(5) |
アジア新時代の幕を開ける協力
地震、サイクロン、津波を含む自然災害の緩和に共同して取り組む。 |
注)ステップ制度: |
日本の技術を活用することを条件とした円借款の形態(償還期間が長期かつ低金利、主契約が日本タイド)。 |
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