利用にあたっての参考情報

FF-Data(訪日外国人流動データ)の利用にあたっての参考情報

用語の解説

○ 拡大係数
 得られたサンプル情報から全数を推計するための係数のことです。 

○ トリップ
 人がある目的をもって、ある地点からある地点へ移動する単位をトリップと表します。

○ トリップチェーン
 サンプル毎の入国空海港から国内訪問地、出国空海港までの一連のトリップの情報 のことです。サンプル毎の周遊を把握することができます。

○ OD
 出発地(O:Origin)と目的地(D:Destination)の間のことです。

○ OD表
 ODを表形式で整理したものです。

○ サンプルID
 入手したサンプルに便宜的に ID を付したものです。

○ トリップNo
 あるサンプルが入国から出国までの間に行ったトリップに順番を付したものです。

○ トリップ数
 サンプル別のトリップの数です。入国後、5箇所を訪問していた場合、FF-Dataではトリップ数を5としています。

利用上の注意

  • 国際航空旅客動態調査、訪日外国人消費動向調査は、いずれも国内訪問地の情報の記入がアンケート回答者の主観に委ねられているため、特に都道府県内あるいは近隣都道府県間等の短距離の流動が十分に把握できていない可能性がある点にご注意願います。
  • 例えば1回の旅行で、ある都道府県を2回訪問した場合は、都道府県間流動表ではその都道府県を2回訪問したこととして集計しています。そのため、都道府県別の入込客数を都道府県間流動表から集計する際には、同じ人を複数回カウントしている点にご注意願います。
  • 2018年より、訪日外国人消費動向調査において、従来の全国調査に加え、新たに地域調査が追加されました。FF-Dataにおいても、2018 年データよりこの地域調査の調査結果も加えて作成していることから、2017年以前のデータと比較し以下のような変化があります。特に経年変化の分析をされる場合は、ご注意願います。
    • FF-Data 全体としてのサンプルサイズが大幅に増加していること。(2018年データは2017年データの約2.5倍)
    • 地域調査では、調査票の兼ね合い(訪問地として都道府県名を記入)から、都道府県内の流動を正確に把握していない可能性があるため、FF-Data での都道府県間と都道府県内で流動量の精度に差違があること。
    • 地域調査では、旅行目的の調査区分が全国調査よりも粗い区分となっているため、国際航空旅客動態調査も含めて全ての調査で把握できるように、FF-Data上の旅行目的区分を変更していること。
  • 2018 年データより、「北海道」について「道北」、「道東」、「道央」、「道南」に4分割しています。これに関し、以下に留意する必要があります。
    • 訪日外国人消費動向調査の地域調査では、訪問地の地域区分が都道府県単位であり、北海道を4分割できず、出発地、目的地を「道内不明」としているデータがあること。(「道内不明」データを4区分が判明しているデータで按分することは可能。)
    • 複数の項目を組み合わせたクロス分析など、集計区分を細分化した場合、対応するサンプル数が十分に確保されていない可能性があること。
  • 2022 年データについては、訪日外国人消費動向調査(全国調査)、国際航空旅客動態調査(5 月調査、8 月調査、11 月調査)及び出入国管理統計を使用し作成していることから、従来データ(※)との比較や分析に際しては、新型コロナウイルス感染症流行の影響と合わせて留意が必要です。
※2019 年分のデータは、訪日外国人消費動向調査(全国調査、地域調査)、国際航空旅客動態調査(8 月調査、11 月調査)及び出入国管理統計を使用し作成

【貸出用データベースのみ】
  • 国際航空旅客動態調査、訪日外国人消費動向調査は、いずれもサンプル調査であるため、以下の可能性がある点にご注意願います。
    • 周遊ルートの分析に関して、ルートによってはサンプル数が不十分であること。
    • 宿泊の分析に関して、国籍・訪問都道府県によっては宿泊数が極端に長いサンプルがあり、延べ宿泊者数が大きくなること。

利活用事例

 訪日外国人の一連の移動や利用交通機関等を定量的に分析することにより、観光戦略を立案する際に対象市場や効果的な連携先等の検討に役立ちます。

その他

お問い合わせ先

国土交通省 総合政策局 総務課
電話 :03-5253-8111(内線53114)

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