
国土交通白書 2024
第2節 望ましい将来への展望
コラム 未来の働き方(ワーケーション等)
多様な働き方とは、画一的な環境や労働条件ではなく、働く人すべてが、各々のワークライフバランスを追求しながら、柔軟な環境や労働条件によって実現する働き方である。過度なストレスや疲労の予防となり、離職を回避できたり、モチベーションや従業員満足度、労働生産性の向上につながる。組織が活性化され、新しいアイデアも創出されやすくなるという、企業側のメリットにもなる。
正社員と非正規社員という区分の緩和、労働時間、時間帯や働く場所等の選択肢を広げ、多くの人が意欲やスキルに応じて活躍できる場を作り、働き方を自律的に決められるようになることが期待される。また、ICTの活用による在宅勤務、サテライト勤務等テレワークの就業形態が普及しているが、さらに、平日といった観光地等の閑散期に、非日常の環境の下で、仕事と休暇を組み合わせた滞在旅行を行う、いわゆる「ワーケーション」の普及が進んでいくことが期待される。また、子連れ出勤等、様々な働き方が模索され、誰もが活躍できる多様な働き方が浸透していくことが期待される。