わが国は、世界でも有数な地震活動の活発な地域に立地しており、安全で快適な生活の確保のために、公共施設等の耐震性能や耐震技術の向上等の対策がとられてきているが、今後は、地震発生の可能性推定等ソフト面を併せた総合的な地震対策が必要である。
地震とは、蓄積された地殻歪みを解放する現象であり、その発生の中長期的予測のためには、地殻変動の詳細かつ効率的な把握が不可欠である。特に、地殻変動が生ずるメカニズムと、変動の進展についての高精度なモデルの構築が重要な課題である。モデル化には、GPS等による全国規模での地殻活動観測網の最適化、データ取得条件の最適化及びデータの解析技術の高度化が必要である。 |
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本プロジェクトでは、GPS等地殻活動観測データを用いて地殻の変形のモデル化及びシミュレーション技術の開発を行う。また、モデルの解析により地殻の変形等を定量的に評価することにより、データ取得条件及び観測点配置の最適化を行い、効率的な監視手法を開発する。 |