妙見地先崩落関連映像システム |
《各種伝送手段を用いて被災映像の伝送を実施》 |
一般県道小千谷長岡線を走行中のワゴン車が、地震の影響により滑落した妙見堰上流右岸の大規模岩盤崩落土に巻き込まれ、信濃川河道内に転落した。 26日の夕刻、そのニュースはマスコミ報道により、多くが知るところとなった。 崩落岩盤は道路を厚く覆い被さるように堆積しており、その規模は、長さ200m、高さ50m、幅30mに及び、崩落土砂量は10万〜15万m3と見積もられた。 翌27日から県警・消防などによるレスキュー隊が編成され、大きな破壊岩盤の隙間に埋まっている親子の救出作戦が展開され、その作業の様子は、28日10時より崩落箇所の対岸にある妙見堰調整池左岸CCTVカメラで撮影を行い、その映像は北陸地方整備局の他に関係機関まで配信された。 |
【信濃川妙見堰上流右岸 大規模岩盤崩落現場】 (一般県道小千谷長岡線) |
大規模岩盤崩落 |
救出の途中段階の11月1日、レスキュー隊による救出作業が困難を極めたことから重機の搬入が必要となり、新潟県の要請に基づき、斜面の安全性を確保した無人化施工に関する技術支援を行った。 11月1日から7日16時まで支援を実施し、遠隔操縦式BH(無人バックホウ)や衛星通信車等の災害対策用機械を現地に派遣した。 遠隔操縦式BHによる施工にあたっては、操作に必要な映像情報が不可欠であることから、現場の全体概要を把握する調整池左岸CCTVカメラの下流に操作補助カメラを設置し、遠隔操縦式BHによる作業の円滑化を図った。 操作補助カメラの映像は、小型画像伝送装置(FPU)を使用して遠隔操縦式BH操縦室に伝送した。 |
岩盤崩落現場で作業する遠隔操縦式バックホウ |
コンテナハウスからカメラ映像を見ながら遠隔操縦するオペレーター |
支援内容 |
また、これまで使用していた河川監視用CCTVカメラを超感度カメラに変えて、24時間監視体制に応えることとした。 |
左岸に設置したFPUと無人バックホウ補助カメラ |
400m先の右岸を望む左岸設置FPUと補助カメラ |
無人バックホウ補助カメラ |
←妙見堰調整池左岸CCTVカメラでの右岸崩落現場 |