■ |
【コンクリート構造物のプレキャスト化 コンクリート二次製品の大型化・長尺化】 |
 |
従来、積雪寒冷地域における冬期工事のコンクリート構造物の施工は、現場打ちが主で低温対策、品質確保が大きな課題でした。これらの課題に対応する技術開発テーマとして、「コスト縮減・生産性向上」、「品質確保・向上」が挙げられてきました。また、積雪寒冷地特有のテーマとして、建設工事を平準化するために、1年を通じて施工を可能とする冬期施工のための技術開発が必要となっていたのです。
そこで、開発されたのが「コンクリート構造物のプレキャスト化」です。これまで現場打ちで行っていたコンクリート構造物の代わりにプレキャスト製品を活用する技術です。
平成8年1月「省人化プレキャスト製品標準図集」が発刊され、その後、プレキャスト製品が増加するとともに大型化・長尺化が図られたことなどにより、年々活用工事件数が増加し、3ブロックで約400件以上の冬期工事で活用されており、今後さらに増加することが予測されています。 |
 |
[効果] |
 |
- ユニット化したプレキャストコンクリート部材を工場で生産し、現場で組み立てることにより、現場での人力作業を軽減するなど現場施工の効率化を促進する。
- 強風下での転落や凍結による足場上のスリップなどが防止でき、雨具・防寒具不要などにより安全性、快適性も向上する。
- ロス時間の解消、労働環境改善による作業効率アップなどにより作業能率が向上する。
- レベルの高い品質管理が容易である。
- 周辺住民、作業員に対するイメージアップが図られる
|