土地・水資源局水資源部水の郷百選メイン


水の郷の認定について


 1.目的
 我が国においては、温暖多湿な気候の中で「豊葦原の瑞穂の国」と言われれるほど豊かな水があり、水田や森林が維持され、日常生活のなかで水を上手に利・活用する中から地域固有の水文化が形成されてきた。さらに、水を活用した産業や特産品の開発、生活基盤としてのアメニティの増進などの人と水とのかかわり方が地域文化の形成や地域アイデンティティの確立、産業の発展に大きく関与してきた。 しかしながら、近年、工業化や都市化が進展し、利便性が追求されるようになった結果、身近な水が失われ、日常生活における水のありがたさや関心が薄れ、地域固有の水文化が衰退してきている。また、土地の利用、水の利活用形態が多様化する中、安全でうるおいのある社会の形成をはかるため、水環境の保全等をはかることが大きな問題となってきている。 そこで、地域固有の水をめぐる歴史文化や優れた水環境の保全に努め、水を活かした町づくりや村づくりに優れた成果をあげている地域を「水の郷」として認定し、水環境の保全等について広く国民にPRするとともに、水を守り水を活かした地域づくりに資するものとする。

 2.認定主体
国土交通省土地・水資源局水資源部(旧国土庁水資源部)


 3.認定地域の選定
(1)選定対象
 原則として市町村単位。ただし、水にかかわる歴史や文化が隣接する市町村と一体的で、切り離すことができない場合は、例外的に隣接市町村と合わせた単位とすることができる。また、大都市においては区単位とすることができる。
(2)審査及び選定
 選定に当たっては市町村から各都道府県を通じて応募された地域を「水の郷」候補地とし、学識経験者等で知られる「水の郷」審査委員会等によって審査し選定する。
(3)選定基準
 
地域において、水源涵養、水質の保全、水の合理的な利・活用、飲み水の安全や、おいしさの確保、うるおいある水辺環境の整備など、水環境の保全が適正に行われているかどうか。
U 水にかかわる特色を持った歴史や文化があるかどうか。
V 水にかかわる歴史や文化が地域の活性化にどのように活かされているか。
W 水環境の維持・整備のための住民による活発な取り組みがあるかどうか。

 4.認定結果
(1)   応募総数   254地域
(2)   平成7年3月22日   34地域
(3)   平成8年3月22日   73地域

 5.審査委員名簿
「水の郷」審査委員会 審査委員名簿
高橋 裕 芝浦工業大学工学部土木工学科 教授 座 長
伊集院 礼子 日本放送協会チーフ・プロデューサー  
嘉田 由紀子 滋賀県教育委員会事務局琵琶湖博物館
(仮称)開設準備室 専門員
小嶋 勝衛 日本大学理工学部建築学科 教授
桜井 慎一 日本大学理工学部海洋建築学科 講師
島森 路子 「広告批評」編集長  
鈴木 光剛 筑波大学 名誉教授  
千賀 裕太郎 東京農工大学農学部環境資源学科 助教授
寺田 斐夫 (財)リバーフロント整備センター理事長
永田 信 東京大学農学部森林生態社会学講座 教授
東 三郎 北海道大学 名誉教授  
堀  繁 東京工業大学情報理工学研究科
情報環境学専攻 助教授
向 一陽 元共同通信社編集委員室次長兼論説委員  
安田 喜憲 国際日本文化研究センター 教授  
◎印は専門部会座長 ○印は専門部会との兼任の委員)





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