東広島市は、広島県のほぼ中央に位置し、周囲を標高400〜700m前後の山々に囲まれた賀茂台地や日本海・瀬戸内海へ続く水源、瀬戸内海に面する沿岸部を有しています。

古くから灌漑のため築造されたため池は大小約3000箇所にものぼり、赤瓦と白壁の民家が点在する田園風景は緑の山々と美しく調和し、人々の心に安らぎを与える東広島特有の景観です。

市内には水系が９つありますが、市の南北を流れる最も大きな黒瀬川は、奈良時代行基により創建された並滝寺（なみたきじ）の位置する地域を源流とし、関西一の藤棚がある三永（みなが）水源地にいったん水を蓄え、源平時代の伝説の残る吾妻子（あずまこ）の滝を通り、市内一円のため池や支流の水を加え、瀬戸内海に注いでいます。

賀茂台地の中央にある県内最大の西条盆地は、古代は湖であったため、そのとき堆積した西条湖成層が良質の地下水を生み出しています。

東広島市の伝統的地場産業である酒造業は、硬水を使う灘の酒に対し、中硬水を使った独特の醸造法と良質の酒米、優れた杜氏等により日本三大銘醸地の1つとして酒都西條の名を全国に広めました。

酒蔵通りの風景、小学生が演じる酒造りの工程を表現したオペラ「白壁の街」、「酒まつり」などは独特の文化として発展し、多くの人々を魅了しています。

こうした中、美しい環境を将来の世代へ継承するため、「環境の美化及び保護に関する条例」に基づく「環境管理計画」の策定をはじめ、ため池の活用による親水公園や憩いの森の渓流広場等の整備、児童生徒による河川環境の調査や浄化活動、地域と学校が一体となった蛍祭り、酒造協会を中心とした龍王山の水源保護活動等、水環境の整備と活用のための取り組みが進められています。

◆ まちのみどころ

・ 三永水源地（桜・藤の名所）《3月末〜5月中旬開放》

・ 吾妻子滝、小倉神社
　　《源頼政の室（妻）菖蒲の前（あやめのまえ）にまつわる伝説》

・ 鏡山公園（桜の名所）
　　《全国100種のうち33種が育つ》

・ 酒蔵通り

・ 憩いの森（渓流広場、桜）

◆◆ 水にかかわる祭り・イベント

・ 酒まつり　（10月第2日曜とその前日）

・ ホタルまつり　（6月）

◆◆◆　水にかかわる特産品

・ 日本酒（西条酒・安芸津酒）

◆ 主な取組み

● 山と水のグラウンドワーク

・ 山のグラウンドワーク

年５回程度、西条の水源の山となっている龍王山･憩いの森において山の手入れを実施。

・ 水のグラウンドワーク

年1回、夏季に小学生を対象として、龍王山の水源を尋ねるとともにきき水を行い、水と山の関わりを体感している。

● 山や水環境の保全に関する調査研究活動の
　　支援･助成（大学と連携）

◆◆ 取組みの実施主体

西条･山と水の環境機構（主体　西条酒造協会）

◆◆◆ その他の参加者

大学、行政関係者及び市民

◆ 交通アクセス

http://www.city.higashihiroshima.hiroshima.jp/
access/index.html

◆◆ お問い合せ

　　　　〒739-8601

　　　　広島県東広島市西条栄町8-29

　　　　東広島市役所 企画部　企画課
　　　　TEL　082-420-0917

　　　　東広島市役所公式サイト