白山市の美川地域は、日本三名山の一つ、霊峰白山に源を発する手取川が日本海に注ぐ河口に位置する地域です。
平安朝の頃より水陸交通の要衝として栄え、最盛期には加賀第一の商港を誇り、町家1,000余戸、出入りの北前船は年間1,500隻を数え、回船問屋の豪邸が軒を連ねて町は隆盛を極め、諸国からの文人墨客の来訪も多く、当時に高度な文化を育んできました。
その昔たいへんな暴れ川であった手取川も、今ではおとなしくなり、豊かな水と美しい眺めを与えています。美川地域ではこの豊かな手取川と美川海岸とを活かしたウォーターフロント整備計画を軸として、地域づくりに取り組んでいます。
河川・海岸の整備はもとより、かつては何処にも生息していたホタルや、いまでは幻の魚と呼ばれるトミヨが生息できるような環境づくりに努めており、現在では、サケが元気に回帰しています。
水環境に対する地域住民の意識は高く、5月には側溝、排水路のドロ上げを中心にした一斉清掃デー、6月には海岸清掃、7月には手取川クリーン大作戦として手取川河川敷の清掃を実施しています。
また、8月には手取川夏祭りを開催し、特産品の販売や各種イベントを催し手取川を活かした活性化に取り組んでいます。