● 田堀、水路、屋敷林、クヌギ並木などの
  昔ながらの武蔵野の田園風景

● 低質な土壌を耕作可能にした田堀

● 市内に見られる湿原「浮野」(うきや)


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加須市は、利根川中流域の加須低地の中央部にある農業都市です。

市内のほぼ中央部にある「浮野(うきや)」は、氷河期に形成された谷(現在は地下水脈となっている)の上に、何層にも重なって石化した植物(泥炭)が浮かんだ状態の湿原です。

昭和22年の利根川決壊による洪水時には、実際に浮上した「浮野」を多くの人々が目撃しています。

そしてここには、地下水脈による冷温により、関東地方ではほとんど絶滅した「トキソウ」などの高原性植物が自生しています。

「浮野」の周辺には、数多くの田堀や並木道、豪農の屋敷林などといった、いわゆる「武蔵野の昔ながらの田園景観」が残されています。

田堀は、低湿な土壌を耕作可能な状態にまで嵩上げするために掘られたものであり、新田開発当時の農耕文化遺産の一つです。

現在でも用排水やため池に利用されていますが、かつては刈り取った稲を運び出す水路としても活用されており、この地域で毎年初夏に行われる「浮野のあやめ祭り」では、田舟漕ぎが再現されます。

加須市ではこの地域を「浮野の里」と名付け、地域住民とともに保全事業を展開しています。

また、古くからこの地域では金魚や錦鯉などの養殖も盛んで、常に質の高い淡水魚を市場に送り出すための研究も行われており、水と生活との密接な結びつきが維持されています。

古く縄文時代には、この地域は利根川の河口にあたりましたが、その後いくたびも繰り返された利根川の乱流による堆積物によって現在の平坦で低湿な地形が形成されました。

人々はまさに水との戦いの中で新田を開発し、稲作を中心とした農耕文化を築き上げました。現在でも、洪水除け・五穀豊饒の願いを込めた獅子舞が市内各地に伝承さています。

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◆ まちのみどころ

・ 浮野とその植物(埼玉県指定天然記念物)

・ ハナショウブ園(浮野の里)

・ 利根川河川敷緑地公園

・ 総願寺(関東三大不動の1つ)

 



 


◆◆ 水にかかわる祭り・イベント

・ 「浮野の里・あやめ祭り」
   (「浮野の里・葦の会」主催 :毎年6月中旬)

・ 100mジャンボこいのぼりの遊泳(毎年5月)

・ 獅子舞(市内各地で4月から9月)

・ 会の川の灯篭流し

 

 


◆◆◆ 水にかかわる特産品

・ 淡水魚(金魚、錦鯉)

・ 浮野味噌

 
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◆ 主な取組み

「浮野の里」(多門寺・北篠崎地区内)に広がる昔ながらの"武蔵野の面影"を忍ばせる美しい田園、新田開発の名残をとどめる田堀、クヌギ並木、屋敷林等の貴重な自然や歴史的遺産の保全活動を行い、快適で住みよい地域づくりを推進することを目的として、大字多門寺・北篠崎の有志により「浮野の里・葦(あし)の会」が結成され(会員数309名)、自主的・主体的な保全・活用活動を行っています。

また、地域資源である"田堀"や昔、農作業等で使われた田舟を利用した「浮野の里・あやめ祭り」を開催し、地域振興、地域コミュニティに資する事業を行っています。

このような活動が高く評価され、平成10年度に旧国土庁より全国地域づくり推進協議会会長賞、農村アメニティーコンクール優良賞を受賞し、平成17年度には、「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞しました。

そして、平成15年度に自分達の手で策定した、『「浮野の里」づくり計画』により、地域住民、「浮野の里・葦の会」、行政の役割を確認し、市民と行政の"協働によるまちづくり"を目指して、自然環境の保全及び地域振興、地域コミュニティの推進を図るための活動を展開しています。


◆◆ 取組みの実施主体

「浮野の里・葦(あし)の会」、地域住民

 
 
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◆ 交通アクセス

http://www.city.kazo.lg.jp/
matidukuri_k/40340-3.ASP

◆◆ お問い合せ

    〒347-8501

    埼玉県加須市大字下三俣290

    加須市役所 総合政策部 市民活動支援課
    TEL 0480-62-1111

    加須市役所公式サイト

 
 
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