津軽平野の中央に位置する鶴田町は、中央部を岩木川が流れ、西方に津軽富士見湖を有する緑豊かなまちです。
文献によれば、津軽富士見湖は、西暦1700年頃、津軽藩主信政公が堤防を築き、用水池にしたのが始まりと記されており、こうして造られた湖は、津軽地方に稲作を定着させました。
その後幾度かの工事を経て、昭和30年に、周囲11km、広さ280haを誇る現在の湖が完成し、鶴田町はもちろん、以北の市町村を含めた6500haの水田に水を供給しています。湖は、近年コウノトリやカラシラサギが飛来するなど野鳥の宝庫といわれ、また、全国へら鮒つり大会が開催されるなど、淡水魚の宝庫としても県内外から脚光を浴びています。
鶴田町は、湖畔に富士見湖パーク、鶴の舞橋、富士見スキー場、富士見ハーバー、鶴の里ふるさと館、丹頂鶴自然公園等を設置し、潤いのある水辺空間を活用して世界に開かれたまちを目指し、総合的な国際化の推進に努めています。
富士見湖パークは、広さ4.3haを誇る野外活動型の公園で、自然環境の保全をテーマに整備が行われ、さらに、良好な水辺環境を利用して丹頂鶴自然公園を開園しました。湖畔に架けられた鶴の舞橋は、青森県産ヒバ材を使った長さ300mの三連太鼓橋です。心の静けさとぬくもりを与える日本一なが〜いきの橋(日本一長生きの橋)として親しまれています。また、ヨット・カヌー教室や「つるたまつり」が開かれ、龍神船の湖上運行、花火大会等が行われます。
近年、湖では地域住民によるクリーン作戦、周辺道路の花いっぱい運動、小学生による巣箱の設置など、コミュニティ活動の場として活用されており、また、津軽富士見湖周辺や湖畔の富士見湖パークには地域住民の手で桜が約1600本植樹され、これに伴い津軽富士見湖桜まつりが平成18年から開催されるなど水辺空間に賑わいを見せている。