U−2 低・未利用地の有効活用の必要性

 1990年のバブル経済の崩壊とともに、地価の急落、不良債券化処理問題等が深刻化し、その後の経済の長期低迷が続くなか、土地の有効利用の促進をはじめとした総合的な土地政策の展開が求められています。そのなかで低・未利用地の活用は土地の有効利用を図っていく上で重要な課題となっています。
 一方、現存する低・未利用地の多くは、権利関係が複雑であったり、接道条件が悪かったり、小規模で点在しているなど、開発にあたって様々な問題を抱えているものが多く見られます。
 また、長期的な社会経済情勢の予測が困難な現状では、需要の低迷、リスクの回避から来る事業意欲の低迷、資金難等により、土地の有効利用が図りづらい状況になっています。
 これらの低・未利用地は、地域経済の活性化や地域のまちづくりに向けて、貴重な資源となっており、計画的な土地利用転換が必要になっているとともに、今後の社会情勢に対応した柔軟な実現化の方策が求められています。

【土地政策の流れ】