父親が不動産鑑定士であり、幼いころから不動産鑑定士という職業を身近に感じていました。
不動産鑑定士になろうと決意したきっかけは、大学卒業後にアパレル企業で勤務した経験があり、
店舗の賃料が売上げに連動しているなど、経済事象が不動産の価値に影響を及ぼしていることを
実感し、父親の職業であった不動産鑑定士に興味を持つようになったためです。
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試験勉強は予備校に通う傍ら、有志で勉強会を開催するなど熱心に取り組みましたが、やはり試験は難しく、
何度もチャレンジすることになってしまいました。合格した時は本当にうれしかったです。
試験に合格するまで少し時間がかかってしまいましたが、予備校時代は同世代の友人もできて、今となっては
良い思い出となっています。
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現在は、不動産の証券化、公共用地取得のための鑑定評価、賃料評価等、幅広い案件に携わっています。
業務の中心は、証券化案件と公共案件です。 証券化案件はアセットマネージャーが主な依頼者となります。
公共案件は、県庁や市役所から依頼される案件です。 千葉では、証券化以外の案件で、民間企業からの
依頼はほとんどありません。証券化案件のアセットタイプとしては、商業施設、物流倉庫が大半で、その他、
オフィス、レジデンスなどがあります。
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自分が鑑定評価を行った物件について、不動産投資法人のHPで物件取得のプレスリリースが
公表されたときは、自分の仕事が目に見える形となり、とてもやりがいを感じます。
また、依頼者より自己の鑑定評価額をもって賃料の交渉が成立したことの連絡をもらえることもあり、
そういうときは自分の仕事が役に立ったという実感が得られます。
不動産鑑定士の仕事は私たちの生活にとても身近な仕事で、自分の考えを評価に反映させることのできる
面白さがあります。
依頼者は必ずしも不動産に詳しい方ばかりではありませんので、そういった依頼者にも丁寧に、分かりやすく、
説明できる力が求められていると感じます。
建物の評価に興味があり、今後は、鑑定評価のみならず、既存建物の有効活用や、テナントリーシングの
提案など、アドバイザリー業務も行ってみたいです。
鑑定評価では、これまで更地至上主義的な考え方が強く、経済合理性の観点から最有効使用を「取壊し」と
判定してしまうケースが多かったかと思います。
市場がそう見ているのであればそれで良いのですが、これからは既存ストックを活かす社会になっていくと
思いますので、古い建物に対する見方は変わってくると思います。
市場の見方が変わってきた時に備えて、、リノベーションによって既存建物を活かした鑑定評価の手法や、
既存建物の有効活用についてアドバイスができるような知識を身に着けておきたいです。