同業他社、あるいは交通モードの垣根を越えて、安全統括管理者が交流を深めることにより、 各社の「横の連携」の場づくりを目指し、平成29年度から「安統管フォーラム(安全統括管理者会議)」を創設しました。今年度の開催は以下のとおりです。。
■日時:令和6年1月29日(月) 14:00~17:00
■場所:霞ヶ関合同庁舎3号館10階共用会議室
■グループディスカッション参加者:34名(対象:安全統括管理者)
■参加対象:運輸事業者の安全統括管理者
■プログラム
14:00 開会挨拶
14:05 グループディスカッション(120分)
運輸安全管理官室の職員がコーディネーター(進行役)を務め、参加者(運輸事業者の安全統括管理者)が議論を希望するテーマ毎に6グループで実施しました。 |
議論した内容をコーディネーター(進行役)が発表し、質疑応答を行いました。 |
グループ1 | テーマ | 自然災害への対応力向上のための創意工夫 |
発表した内容 | ・災害対応マニュアルを一定程度作成し、訓練が必要 ・人材が少ない中、災害発生時には部署を横断して一丸となり、様々な業務に対応できるように、専門的な人材ではなく、総合的な人材を育成する方向 |
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グループ2 | テーマ | 人材育成・技術継承における課題と対応(社員・職員等の高齢化を含む) |
発表した内容 | ・人材不足や従業員年齢層の偏り、それに伴う大量退職への課題、加えてコミュニケーションの取り方が課題 ・人材育成の仕方の工夫(世代間のギャップへの対応、SNSの活用や大事なところは言葉で伝えること、動画の活用による人材育成や失敗事例等ネガティブなものの学習など)が必要 ・技術継承するものの選別が必要。ベテランの大量退職もあり、過去の経験や失敗例など、「経験値」の継承が重要 |
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グループ3 | テーマ | 人材育成・技術継承における課題と対応(社員・職員等の高齢化を含む) |
発表した内容 | ・座学から体験型の教育にシフト(説明した後、やらせてみるとできないため、体験させることが必要) ・教える側の教育内容の見直し(複数の指導員が指導内容を確認して記録に残すことで、指導内容のばらつきを低減) |
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グループ4 | テーマ | 安全意識の浸透・実践できる環境づくり |
発表した内容 | ・運転手が「やらされている感」ではなく、「自らやろう、なぜそれをやらなくてはいけないのか、そのマインドをどのように導いていくのか」、運行(航)管理者のアプローチが重要 ・Surfaceやタブレットなどを活用して運転手に動画を見せたり、GoogleフォームなどのITツール等を活用するなど、人の手を煩わせない工夫も必要 |
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グループ5 | テーマ | 安全意識の浸透・実践できる環境づくり |
発表した内容 | ・運転手に納得させる指導や時代に合った指導方法について(指定された運転手が指導者となり、別の運転手を指導する取り組みやドライブレコーダーの活用など) ・そのためにモチベーションを上げる取組みについて(表彰制度、報奨制度など) |
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グループ6 | テーマ | 事故・ヒヤリ・ハット情報等の収集・活用 |
発表した内容 | ・表彰制度の導入や情報の報告経路を短縮するなど、現場のモチベー ションを向上させ、情報収集するための環境を整備すること ・安全統括管理者自らが直接ヒヤリ・ハット情報を確認していることを現場に意識させることも大事 ・将来的にはAIなどでDX化を図ること(若手運転手がチャットGPTに「危険箇所はどこ?」と聞くと、回答するシステムを構築することなど) |