・東京の南約1,000kmに位置する父島列島及び母島列島をはじめ、硫黄島、沖の鳥島(我が国最南端)、南鳥島(同最東端)等太平洋上に散在する30余の島々からなる。
・我が国の排他的経済水域の約3割を確保
・総面積は約104km2(父島は約24km2、母島は約20km2)
【調査の目的】
近年、奄美群島全域における観光産業は年間入込客数でみると、約74 万人前後でほぼ横ばいの状況にある一方で、奄美群島の振興開発において、観光産業は奄美群島全域の地理的・自然的特性や魅力、固有の地域資源を活かすことが可能な産業の1つといえます。
今後の奄美群島の振興開発を考えるうえでは、観光・交流人口の増加のみを目的とするのではなく、奄美群島全域の来訪者に対し、「いかに長期間滞在してもらうか?」「再度来訪してもらうためには何が必要であるのか?」の視点が不可欠になっています。 また、奄美群島の地理的な不利性を優位性に転換する視点の1つとして、東アジアに向けて開かれた位置にあるという立地条件が挙げられるため、経済成長を遂げる東アジアなどの近隣地域をターゲットに、観光・交流推進を図ることによる効果が考えられます。
平成21年度において、[1]群島内における長期滞在型の観光客受け入れ態勢づくりや島巡り周遊観光に対する社会実験結果を踏まえた利用促進策の検討、[2]東アジアなど近隣地域を対象とした受け入れ態勢づくりとニーズの調査分析、新たな受け入れプラン等の検討を実施し、その効果や課題の分析を行い、奄美群島における東アジアなどの近隣地域からの観光・交流推進を考えるうえでの課題の整理を行うこととしました。
調査成果の概要