事例番号
090
市区町村(地区)
伊勢市(河崎地区)
タイトル
商家の町並み保存によるまちづくり
1. 背景
勢田川沿いの歴史ある問屋街であった河崎地区は1974年の勢田川の氾濫で浸水被害を蒙り、その後、家屋取り壊しを含む河川改修計画が持ち上がった。それに対する反対運動がまちづくりの契機となり、町並み保存運動へとつながっていった。
2. 目標
「いつまでも住み続けられるまち」 観光客が大勢集まるまちではなく、住民が住んでいて愛着と誇りを感じられるまち
3. 取り組みの体制
「NPO法人伊勢河崎まちづくり衆」(地元のまちづくり協議会から生まれた組織)が地元住民や行政と連携
4. 具体策
・拠点施設「伊勢河崎商人館」(旧商家)を市が整備、まちづくり衆が運営 (展示施設、貸室、講演会会場、コンサート会場、地域住民集いの場) ・「河崎商人蔵」の整備 (商人館の蔵を改造した飲食施設、ギャラリー、ショップ、26店舗出店) ・「川の駅」の整備のあり方を地元NPOが連携して検討し、市が整備。まちづくり衆が運営。 ・「空蔵仲人事業」 (まちづくり衆が仲介事業準備中。試験的に「町屋宿泊体験館」実施。) ・町並み保存のルールづくり (住民が市とともに検討を進めている。)
5. 特徴的手法
・河崎商人館事業は公設民営方式 ・まちづくり衆は入場料、商人蔵収益事業等で自立的な運営を行っている
6. 課題
NPO(地区外在住者が多い)と住民との間に若干の意識差があるようであり、合意形成が課題(町並み保存等に関して)