事例番号
135
市区町村(地区)
鹿島市(肥前浜宿地区)
タイトル
市民主体でまちの資産を活かす再生への取り組み
1. 背景
江戸時代の宿場町であり、また、醸造業等が栄えた肥前浜宿地区には白壁土蔵造りの町屋や蔵など多くの歴史的建造物があるが、戦後はそれらの価値が認識されなくなり、歴史的な景観が失われるおそれも出てきた。市はそれらを将来に残すべく景観保全にのりだした。
2. 目標
「人が輝くまち鹿島」(有明海と多良岳山系に囲まれた豊かな自然環境と、歴史と伝統にはぐくまれた風土を大事にしながら、人々がそれぞれの個性を活かし心豊かに生活できるまち)
3. 取り組みの体制
「NPO法人肥前浜宿水とまちなみの会」 「浜川協議会」(地域の意見を反映した河川整備推進が目的) 「肥前浜宿まちづくり協議会」(街なみ環境整備事業推進が目的)
4. 具体策
・まちづくりの体制整備(「まちなみの会」、「協議会」の設立) ・伝統的建造物群利活用プログラムの検討(「まちなみの会」) (全国都市再生モデル調査で体験観光、運用モデル作成等を実施) ・川の保全(「浜川協議会」) (生態系の保護、歴史的護岸の保全等を検討) ・町並み保存と環境整備(「肥前浜宿まちづくり協議会」) (景観保全等に関して協議)
5. 特徴的手法
・市民と行政との円滑な協働関係が築かれていること ・事業実施における柔軟性が確保されていること(計画の見直し等) ・地域の人々中心、地域資源重視の姿勢が貫かれていること
6. 課題
・観光客にいかに肥前浜宿地区を訪れてもらい回遊してもらうか ・内外交流と伝統的建造物保存とをいかに連動させて相乗効果を発揮させるか