官庁営繕

BIM導入プロジェクト~前橋地方合同庁舎~

 前橋地方合同庁舎は、BIMの導入を試行したプロジェクトのうち最も規模の大きい庁舎で、9官署が入居しています。
 
【概要】
所在地  : 群馬県前橋市
構造規模  : 鉄骨造地上11階地下1階
延べ面積  : 約17,000㎡
設計期間  : 平成24年1月~25年3月
工事期間  : 平成25年2月~27年5月

BIM活用の効果

基本設計方針の策定段階
  • 設計の初期段階において景観や風環境シミュレーションを行うことで、建物の配置及び形状、周辺の景観への影響等について、関係者間での情報共有に活用しました。
  • ゾーニング計画をBIMを用いて検討することで、同時に複数の案の比較が可能となり、壁位置が変更となった場合でも、各官署の面積も連動して修正することができます。
 
景観シミュレーション
 
風環境シミュレーション
          
     
    景観、風環境の比較検討   ゾーニング計画の検討
基本設計段階
 
  • 外装計画について、開口の形状の違いによるファサード部分の可視化と併せて、採光及び熱環境に関するシミュレーションを行って比較検討することで、適切な採光の取り入れ、PAL値の低減を図れる計画の決定に活用しました。
     
    外装の可視化と採光等シミュレーション      
実施設計段階
 
  • 本試行では、構造図、電気設備、機械設備の各分野の実施設計図の一部について、BIMモデルを用いて作成しました。また、天井内等の納まりについて特に確認が必要と思われる部分について、干渉チェックを行いました。
   
    電気設備BIMモデル   設計段階における干渉チェック
 
施工段階
                      
  • 施工段階の試行では、工事着手から完成まで、工事全体の流れについてシミュレーションを行い、工事の進捗に合わせた重機や工事車両などの配置検討に活用しました。また、見学者や近隣住民等への説明資料としても活用しました。
 
掘削工事
 
低層部 鉄骨工事
          
     
    高層部 鉄骨工事   完成

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