官庁営繕

官庁営繕事業における景観形成ガイドライン

5)敷地改変の最小化・周辺の自然環境への配慮

周辺の自然環境との調整が図られ、又はその地域・地区の良好な景観形成を積極的にリードしている。
地形の改変を最小限にとどめ、生態系の保全が図られている。
立地がもつ自然の特性を活かし、良好な環境の保全・創出が図られている。

■ 皇居外苑

  • 皇居外苑

○所在地:東京都千代田区

 特別史跡区域内に位置する為、敷地周辺に林立する既存樹木を極力残すとともに、「自然の景観」を有効活用することで、休憩所と周辺樹木とが調和し、森(環境)に溶け込む佇まいを創ることとしています。また、黒松や既存樹木が創り出す風景に違和感を与えないように、緩やかに傾斜した屋根は、時間と共に経年変化する緑青銅板葺きの色彩とし調和を図っています。

■ 剣山自然情報センター

  • 剣山自然情報センター

  • 剣山自然情報センター:木材を利用した展示室

    木材を利用した展示室


○所在地:徳島県三好市

 本施設は、国指定剣山山系鳥獣保護区の適正な管理や利用について情報発信を行うほか、剣山国定公園に関する展示も行い、登山や観光を楽しむ人々に広く利用されています。
 既存施設である県営の立体駐車場の一画に駐車台数を減らすことのないよう配置するとともに、木材を積極的に活用し、周辺の自然環境へ配慮した山小屋をイメージした印象的な木造イメージとしています。

■ 京都御苑 堺町公衆トイレ

  • 京都御苑:堺町公衆トイレ

  • 京都御苑:堺町公衆トイレ


○所在地:京都府京都市

 計画地は京都御苑内にあって、西側に渡り鳥のアオバズクの生息する樹木帯があり、アオバズクの生息環境を将来へ継承するため、建築計画は既存樹木を伐採しない配置と、人や照明が生息環境へ影響を及ぼさないように配慮しています。

【重点検討事業としての取組】
 ・京都御苑内の立地、アオバズクへの影響を考慮した景観整備に係る方針の検討

お問い合わせ先

国土交通省大臣官房 官庁営繕部 整備課
電話 :(03)5253-8111

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