第II部 国土交通行政の動向 

コラム・事例 まちづくり交付金を活用した取組み

1)火山と共生した温泉を活かしたまちづくり〜北海道洞爺湖町の取組み〜

 北海道洞爺湖町の洞爺湖温泉地区では、「まちづくり交付金」を活用して、有珠山噴火により被害を受けた温泉街のにぎわいの再生に向けて、宿泊客を温泉街に呼び込む仕掛けづくりを行うことにより、滞在型観光拠点のまちづくりを進めています。
 平成14年度には326万人であった観光客の数を19年度には355万人に増加させることや、地区内の宿泊者数を14年度の69万人から19年度には72万人にすること等を目標として、足湯ポケットパーク、散策広場を整備するとともに、町の提案に基づく事業として手湯、イルミネーションストリート、アンテナショップの整備等に対して支援を行っており、これらを通して、火山と共生しながらも、誰でも気楽に温泉を楽しみながら滞在できるようなまちの再生に向けて取り組んでいます。
 


イルミネーションストリート

2)歴史的資産を活かしたにぎわいのあるまちづくり〜愛知県犬山市の取組み〜

 愛知県犬山市の犬山城下町地区では、「まちづくり交付金」を活用して、犬山城、街並み、町屋等の歴史的資産を保存・活用することで、地区の魅力と個性を創出するとともに、これらの資産を最大限に活かしたまちづくりを進めています。
 平成14年度に199,230人であった犬山城登郭者数を20年度には219,000人に増加させることや、城下町地区の空き家・空き店舗の数を20年度には45(14年度は68)に減らすこと等を目標として、多くの観光客が訪れ、にぎわいのあるまちを形成するために道路等の基盤を整備するとともに、市の提案に基づく事業として、伝統的建造物群の保存対策調査、まち歩き拠点施設整備事業、空き店舗活用事業等に対して支援を行っており、これらを通して、にぎわいのあるまちづくりに取り組んでいます。
 


城下町地区全体としての魅力向上を図るための城郭内整備

 

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